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蔵元直送のフレッシュで美味しい樽生国産クラフトビールが味わえる「萬感BANKAN(バンカン)」4月12日、高円寺にオープン!

カフェのようなおしゃれな空間で、国産クラフトビールの美味しさを気軽に味わう
蔵元直送の新鮮な樽生クラフトビールの鮮度を保つのは、この冷蔵庫直結のタップ!
北海道産豚を使い、手間隙かけてつくられる「しばれ生ハム」。国産へのこだわりの逸品
前列左がオーナー高橋氏、隣はキッチン担当の原山氏。後列左がWEB担当の濱田氏。隣が高橋氏の幼馴染の佐々木氏。4人の仲間だ

(取材=西山 登美子)


ユーズドファッションやカフェ業態をはじめとした若者文化、サブカルチャーの地として有名な高円寺。その高円寺に、オーナー高橋 雄一郎氏のもと3人の仲間が集まり、4月12日にオープンしたのが「萬感BANKAN(バンカン)」だ。「はじめて国産クラフトビールを飲んだ時、その美味しさへの驚きと感動は大きかったんです。」という高橋氏。印象的な出会いを語ってくれた。しかし残念なことに、初めて飲んだこの国産クラフトビール会社は潰れてしまったそうだ。そこで「日本人として自分に出来る事は何か考えました。少しでも国産クラフトビールの応援が出来ればと思い、広く皆さんに知ってもらうために、“国産クラフトビールありきの飲食店”を立ち上げようと思い、出店に乗りだしました。」と続けた。そんな高橋氏、「萬感BANKAN」のオープンで独立に至るまでには、意外な経歴の持ち主である。まず、北海道生まれながら大学は沖縄。環境問題に興味を持ち、農学部を専攻。学生時代にはボランティアや海外へ出向き様々な体験をしたという。卒業後は高校教師となるが、転職で建築業界へ。サラリーマン時代もあったのだ。飲食業の経験は、学生時代のアルバイトに始まるが、本格的な仕事は東京に出てから。焼酎バーを任されたことで店を営むためのノウハウを学んだという。 一口に“国産クラフトビール”と言っても、その数は驚くほどあるという。味も香りも、軽いものから重いものまで、バリエーション豊富で変化に富み、また原材料の組み合わせによっても、ビールのタイプ100種類以上となるようだ。「ビールは身近なアルコールなのに、クラフトビールは意外と知らないことが多い。例えば、同じ銘柄のビールでもグラスの形や大きさにより、味も香りも変わるほどとても繊細なんです。だからグラスも使い分けています。日々学びながら、毎日がチャレンジですよ。」と、クラフトビールの奥の深さと魅力を語ってくれた。 「萬感BANKAN」には現在、13の樽生タップがある。「富士桜高原麦酒(山梨)ヴァイツェン」(ハーフ700円・パイント1070円)、「南信州(長野)アップルホップ」(ハーフ690円・パイント1000円)、「志賀高原ビール(長野)IPA」(ハーフ630円・パイント930円)、「箕面ビール(大阪)W-IPA」(ハーフ770円・パイント1130円)、「スワンレイク(新潟)ポーター」(ハーフ670円・パイント970円)など、高橋氏が200種類近い中から“これは美味しい”と、選りすぐった13銘柄がラインナップされている。このうち定番銘柄が約2/3。残りの約1/3はフルーツ系、シーズンもの、個性的なテイストなどを取りそろえ、ゲストビールとしている。様々なテイストを手軽に味わってほしいと、一部を除いて基本的には「ハーフ」、「パイント」と、2サイズを揃える。加えて「3種類の飲み比べテイスティングセット」(750円)もあり、クラフトビール初心者にも、その特徴の違いをとらえやすいメニューを用意している。「ビールに始まりビールで〆ることを楽しんで欲しい」と高橋氏は勧める。 料理はというと、「野菜スティック豆乳カウダーソース」(500円)、「鶏と根菜の塩ビール煮込み」(620円)といった女性に嬉しいヘルシーな野菜料理もお薦めだが、珍しい北海道産の「しばれ生ハム」(580円)、「真っ黒ベーコンステーキ」(880円)など、ビールには欠かせないベストマッチな一品ものが豊富に揃っているのが嬉しい。また、最後の〆に食べたい「萬感カレー」(850円)といった、“ご飯もの”まで用意されている。 ビールのほか、国産ワイン、国産ラムなど、酒は日本産にこだわったラインナップ。「知るようでいて知らない、国産のお酒の素晴らしさを知って楽しんでもらいたい。また、食材に関しても出来る限り国産を使いたい」と高橋氏の“ジャパンクオリティ”へのこだわりは深い。 個性的な店名「萬感BANKAN」の由来は、「音の響きの良さと、国産クラフトビールを扱うので日本語の名前にこだわりました」とのこと。「いろいろな思いが集まり、繋がり、発信していきたい気持ちとぴったり合ったんです」と、続けた。店内に飾られているフォトアートはカメラマンの友人による作品。「飲食店としての“箱”だけではなく、映画、音楽、演劇、ギャラリーと様々な文化活動を行なう拠点となる、プレゼンテーションの場にしたい」と高橋氏の思いは広がる。また、スタッフの濱田氏は、自らも活動するNPO法人「カタリバ」(高校生を対象にキャリア学習を推進)の仲間で、「誰にでも分かりやすいチャリティのあり方も提案していきたい」と言う。 国産クラフトビール啓蒙とカルチャー発信。サブカルチャーの街、高円寺らしい店である。

店舗データ

店名 萬感 BANKAN
住所 東京都杉並区高円寺南3-47-8

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アクセス JR 高円寺駅より徒歩3分
電話 03-3314-5008
営業時間 11:00~24:00頃
定休日 月曜
坪数客数 13.5坪・28席(テラス席3席)
客単価 3000円
運営会社 株式会社 萬感
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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