オーナー自らが愛情込めて作ったメガネ屋のような？アットホームな居酒屋「.megane（ドット メガネ）」が11月19日、渋谷・神泉駅すぐの好立地にオープン！

約14年の飲食店勤務を経て、神泉駅から徒歩1分の好立地にインパクトのあるメガネマーク看板が印象的な居酒屋「.megane（ドット メガネ）」を独立開業した菅野友樹氏。店名の「.megane」は菅野氏のあだ名でもある“メガネ”に、“どっと繁盛してほしい”という思いとドットを掛けたダジャレに基づくユニークな発想から誕生したもの。「あえて看板に居酒屋という表記をせず、通りを歩く人に“ここは何の店？”と興味を抱いてもらい、面白そうなお店だなと思って足を運んでいただければ」というのが店主の狙いである。オープン初日にはこうした狙いが奏功し、以前の勤務先の常連客や新規客が来店し、14名で満席の店内に立ち飲み状態で45名が押し寄せるという好況となり、連日賑わいを見せている。 自身を中心としたダジャレ連発の楽しい飲み会をイメージして作られた店内には、店主一人が効率的に動くためと客同士の親睦が深まるよう配慮されたコの字型カウンターが設置されている。着席すると14名で満席となってしまうため、立ち飲みでも構わないという状況を想定し、カウンターの高さをスタンディング状態でジャストの高さに設計。しかもこのカウンターは可動式となっているため、立食の際にはかたちを変えることが可能となっている。居酒屋ながらパイン材を用いた明るい店内となっており、ビンテージのフランス製鼻眼鏡やユニークな視力検査表などをディスプレイして、女性一人でも気軽に入れる雰囲気を演出している。 フードメニューは、これまでの菅野氏の経験を存分に活かし、すべてがオリジナルレシピ。その日の気分により毎日メニューが変化するというのも魅力のひとつ。女性客の心をつかむためにヘルシーさに配慮した野菜たっぷりの一品から、ガッツリ食べて満足してもらえる焼肉の他、年配者向けに薄味に配慮するなどバラエティに富んだメニューを揃える。臭みを消すために2時間もの時間を費やしているという、塩豚骨ベースのあっさりとした「もつ煮込み」（600円）は、開店から人気を博し、ラーメンを入れて食べたいという常連客もいるほどの人気商品。また、見た目をあえてスキー場などで食べる軽食のようなチープな雰囲気にしながら、口にした人が感嘆の声を上げるのが狙いだという本格的なスパイス満載の「超スパイシーカレーライス」（800円、ハーフ500円）の他、パスタの変わりにレンコンを使ったぺペロンチーノ（500円）やピッツァ（600円）など様々なメニューが楽しめる。ドリンクはビール、焼酎、ワイン、日本酒、カクテルなどを揃え、好きなものを好きなだけ飲んでもらえればというスタイル。足繁く通う常連の場合には要望に応じて銘柄を調達することもあるという。 出店に至っては、35歳までに自身の店を持ちたいという希望があり、不況の影響で家賃が低落したのを契機に独立に踏み切った。地元である駒場から至近で、独立以前の勤務先にも近い神泉エリアにこだわり物件を探したという菅野氏。かつての常連さんにも通ってもらえ、自身が慣れ親しんだ愛着のある場所で、30～40代のサラリーマンを主力ターゲットに展開していきたいという思惑があった。しかしながら、70件近くの物件を見ても理想の物件には巡り合えず、日和見をして別のエリアに妥協すべきかと考えたこともあったそうだが、居抜き物件の仲介を手掛けるテンポリノベーションにより、居抜き物件で8坪という理想の物件に出合うことができた。 今回のこの物件は、非常に状態のいいものだったため、厨房もお手洗いも壁紙もそのまま活用。フロアの張替えと可動式のカウンター設置程度であったため、工事費は200万ほどで済んだという。店が軌道に乗るまでの当面の間は、一人で対応していく考えであるという菅野氏。 「現場に立って料理も作りたい、接客もしたいというのが根底にあるので、店が軌道に乗った際にも補佐的な仕事をお願いできるスタッフまでといった感じで多店舗展開などは考えていません。カフェや居酒屋、バーテンの経験を活かし、明るく楽しい雰囲気の中でお客様同士の交流の場になれば嬉しいですね」とのこと。神泉は個人経営の小規模店がひしめき合って切磋琢磨しながら、しのぎを削るエリア。月商125万円という目標を掲げ、競合店の多い中で選ばれる店となるのか、今後を見守りたい。

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