9月14日、西麻布2丁目に「L’Effervescence（レフェルヴェソンス）」がオープン！「サイタブリア」の概念を打破した、新生フレンチレストランが遂に誕生

サイタブリア（港区西麻布、CEO石田 聡 氏）は9月14日、西麻布の元「サイタブリア」の地に、フレンチレストラン「L’Effervescence（レフェルヴェソンス）」をオープンした。同社は9月4日にサイタブリアを完全にクローズ。その後、極めて短期間のうちに、業態、内装、コンセプトをすべて一新させた同店のオープンを実現した。「これはリニューアルという言葉で片付けられるものではなく、我々のゼロからの挑戦なんです」と語るのは、同社CEOの石田氏。レストラン運営においてサイタブリアで築きあげてきた概念を完全に一掃し、ここに新店を誕生させた。これまでサービスや内装に定評があった同社が、今回とくに追求しているのは料理のクオリティー。素材の鮮度には徹底的にこだわり、那須高原の自社菜園より採れたての無農薬野菜や有機野菜を毎日仕入れている。また、エグゼクティブシェフを務めるのは、卓越した野菜料理で知られるフランス三ツ星レストランの洞爺店「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」や、イギリスの三ッ星「ファットダック」にて研鑽を積んだ生江 史伸 氏。それぞれの名店で習得した高度な技術と、シェフならではの感性を駆使した独創的なメニューを展開する。現段階での提案は、「ルミエール」、「オンブル」という「光と陰」をテーマとした2種類のコース料理（いずれも15,750円）。「ルミエール」（＝光）は、野菜をふんだんに盛り込み、明るく快活なイメージに仕上げた同店のコンセプトを象徴しているコース。一方、コース「オンブル」（=陰）は、野菜に加えフォアグラなど重厚感のある食材も用いており、余韻と奥深さが感じられるアプローチとなっている。双方の値段が変わらないのは「光と陰は両者があってこそ成り立つもので、同じ価値があるもの。価格の差をつけることでお客様にストレスを与えたくありませんので……」という、同店の細やかな計らいの表れでもある。なかでも注目は、両者のコース終盤に登場するサラダ仕立ての「時季のお野菜」。ミシェル・ブラスにて形成された、シェフの自然に対する敬愛がここに再現されている。また、いずれのコースもワインとのマリアージュを考えて組み立てられ、スパークリング、白、赤と順序よく楽しめるよう、料理内容やボリュームが配慮されているのも特徴。ワインは、グラス1360円、ボトル2900円という良心的なものから最上級ワインに至るまで、フランス産を軸に幅広いラインナップを取り揃えており、様々なシーンに応じたものを厳選して提案する。内装は、白を基調とした明るく洗練されたイメージ。ダイニングのほか、個室やウェイテングバー、更には開放的なサロンスペースを備えており、適度な緊張感と安堵感がバランスよく織り交ざった、絶妙な空間演出となっている。「当店は決してかしこまったグランメゾンだとは思っていません。ただ、沢山の方々に喜んでいただくために、より高いクオリティーを追求したいのです。前身の『サイタブリア』や『フレンチ』という業態への固定概念にとらわれることなく、東京に新しいレストランシーンを提案していきたいと思っています」と石田氏。生江シェフも「野菜のイキイキとした力強さというものを追求していきたい。そしてお客様にパワーや感動を与えられる料理を、世界を視野に入れながら発信していきたいと思います」と熱く展望を語ってくれた。新星のごとく誕生した、「レ フェルヴェソンス」。「生き生きとした、活気溢れる」という語源を持つ店名の如く、華やかなオープンを遂げた同店の今後の展開に期待したい。

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