カタカナ系スシ酒場、第二ステージに突入！大手も狙うすし酒場のポテンシャル

安定感あるコンテンツとして大手も続々すし酒場に参入！

また、こうしたすし酒場の盛況を受けてか、大手飲食グループも続々とすし酒場に参入している。店名はカタカナではないが……。

新宿三丁目にオープンした「日々晴々」。こちらは飲食大手ダイナックの新業態だ。前出の店はどちらかというと若年層向けだが、同店は40代50代も射程範囲に収めた大人の客層を狙っている。が、内容はあくまでカジュアルすし。気合いを入れて行く高級店ではなく、カジュアルに行く酒場の位置づけだ。しっかりと「寿司屋面」した白木のカウンターに、ベーシックなネタを中心にオリジナルも交えたすし、ネオ酒場的つまみが揃うバランスのよいメニュー構成となっており、２回伺ったがいづれも多くのお客で賑わっていた。

「日々晴々」で、2回目以降でないと注文できない裏メニュー「フォアグラ削り３貫」。目の前でフォアグラをすし削りかけるパフォーマンス付き。１回目の来店後、LINEにて裏メニューの存在を紹介するメッセージが配信されるなど、同店ではリピートに向けた施策が随所に散りばめられている

同じく飲食大手、一家ダイニングプロジェクトも「寿司トおでん にのや」を展開中。あご出汁おでん、鮮魚、あてまきや創作すしを、気軽に楽しめる小ポーションで提供する居酒屋だ。どことなく他のカタカナ系スシ酒場をベンチマークしているかのようなメニューもちらほら。といっても有楽町や大門などオフィス街にあり客層はオフィスワーカー中心、トレンド感はほどほどに使い勝手のよい店となっている。

「寿司トおでん にのや」では、ポップな小皿ですしやあてまきを提供。なお、「サンチャモニカ」「サンフランスシコ」で使われているものと同じ皿だった

すしはその人気の高さから、大コケする可能性の低い安定感のあるコンテンツ。だからこそ大手も参入してきているし、今後もまだまだすし酒場を始める企業も出てくるのではないだろうか。