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タイ料理に無化調の切り口で新たな価値を創造する「Asian Table UDAGAWA」 産直素材の旨みを生かす、食べ疲れないタイ料理を提案

ほっとできる落ち着く空間をめざした内装。写真右側の壁には古民家で使わていた木枠がはめ込まれている。
渋谷・宇田川町の飲食店が多く入る「 HULIC&New SHIBUYA」ビルに入居。同店は最上階である10階に位置する
看板商品の「ガイヤーン」(1羽3240円、1/2羽1814円)は大山鶏のグリルに特製タレを合わせた一品。10種類をそろえるタイビールとともにいただきたい。
料理はタイ料理店「ダオタイ」で腕を振るうシェフ、インソン氏が監修。日本の直送素材をすべて無化調で調理する。
左からローカルダイニング代表取締役の榊原浩二氏、メインシェフのソンアット・ユタチャイ氏、アジア部門責任者の山田能正氏

和、イタリアン、アジアンのジャンルで都内や神奈川県を中心に飲食店を展開するローカルダイニング(神奈川県川崎市、代表取締役:榊原浩二氏)が6月1日、「Asian Table UDAGAWA(アジアンテーブル ウダガワ)」をオープンした。都内にタイ料理店「ダオタイ」を4店舗展開するDAO(ダオ、東京都杉並区、代表取締役:川井将太郎氏)と協業して開発した、日本の産直素材を使った無化調のタイ料理が同店の最大の特徴だ。ローカルダイニングが、アジア料理店「BAKASOUL ASIA(バカソウル アジア)」のプロデュースを請け負ったことでかかわりのあったDAOに声をかけ、2社でタイ料理で海外展開をする計画が持ち上がった。まずは国内でタイ料理を広める足掛かりとして、文化の発信地である渋谷を選んで現物件を取得。DAOプロデュースのもと、ローカルダイニング経営でタイ料理店を開業する運びとなった。

同店で提供する料理はすべて無化調。無化調にこだわる理由について、ローカルダイニング代表の榊原氏はこう語る。「私自身、化学調味料が苦手で、化学調味料を使った料理は後味がきつく、あまり量を食べられませんでした。ですが、多くのタイ料理店では化学調味料は必需品となっており、タイ人ですら当たり前のように化学調味料を使っている。タイ料理は化学調味料ありき、そんな現状に一石を投じたかったんです」。DAOの川井氏、ダオタイのシェフ、インソン氏らとともに化学調味料がなくともおいしく調理できる方法を模索した。そこで導き出した答えは、徹底して素材を厳選することだった。宮古島から直送される朝採れ野菜やハーブ、国産の肉や魚介など、素材としてしっかりとした味わいを持つ質の高い材料をそろえ、調味料は成分を調べてアミノ酸など化学的なものが入ったものは完全に排除。化学調味料を使わない代わりに、出汁を取り、ハーブやスパイスを効果的に使用し味わいを補強することで、「食べ疲れすることなく、たくさん食べられるタイ料理が完成しました」と榊原氏は太鼓判を押す。

ディナータイムで一番人気の「ガイヤーン」(1羽3240円、1/2羽1814円)は、インソン氏のスペシャリテともいえる一品。大山鶏のグリルに、添えられた特製のタレがやみつきになると評判だ。人気の前菜を盛り合わせた「前菜盛合」(1080円)を含め前菜は12品、サラダ4品、「トムヤムクン」(1058円、Lサイズ1782円)などのスープは3品を用意。カニの卵をカレー風味で炒めた人気の「プーパッポンカリー」(1274円)をはじめとした炒め物は11品。タイ料理の炒め物は火力の強さが命なので、厨房には最大火力のガス台を設置して調理している。ニンニクを利かせたチャーハン「カオッパガッティアム」(875円)、タイの屋台風焼きそば「パッタイ」(918円)や、ラーメン、カレーなどのごはん・麺類は13品、デザートは4品とバラエティ豊かにそろえ、もちろんすべて無化調だ。また、ランチは「カオマンガイ」「ガイガパオラーカオ」などランチセットを日替わりで毎日5種(各1000円)を用意している。甘み・辛み・酸味がすべてそろうことがタイ料理のおいしさのポイントだと榊原氏は話す。無化調であることに加え、それらのバランスがうまく合わさった料理が身上だ。

ドリンクは、タイ料理に合わせてタイビールの定番「シンハービール」(ジョッキ1058円、グラス702円)など、樽から注ぐビールを2品、瓶で8品を用意。サワー類やハイボールなどの炭酸ドリンクを充実させたほか、「レモングラスとミントのジントニック」「アジアンモヒート」(各680円)などのアジアンテイストのオリジナルカクテル、タイ米の焼酎「カオキャラット」(529円)を取り入れた。また、自然派ワインを用意し、グラス・カラフェは白・赤・泡を各1品ずつ、このほかボトルで11品をラインアップ。無化調タイ料理と自然派ワインというナチュラルなもの同士、意外なマリアージュを発揮する。

店内は、日本の古いものとアジアンテイストが融合した、落ち着いて食事できる空間をめざして設計。壁には古民家の木枠をはめ込んだガラス窓などの演出を施し、ギラギラし過ぎない、ほっとする空間に仕上げた。窓際は全面ガラス張りで、10階の高さから渋谷が一望できるロケーションも魅力のひとつだ。

今後は季節替わりのメニューを増やしたいと意気込む榊原氏。大分県産イノシシ肉を使った炒め物や、米沢牛の小腸のモツ焼き、自社で半頭買いしている岩手県産神崎牛のタイ風ステーキ「スアロンハイ」など、甘みや旨みの強い日本の素材に、タイの調理法を掛け合わせることで新たな価値を提案したい考えだ。店舗展開よりも、まずは同店で「無化調タイ料理」という価値をじっくりと深堀りし、ブランドの確立に努めていく。現在は単にタイ料理を目当てに来店する30代の女性を中心に集客しているが、今後はタイ料理というキーワードに加えて、無化調についても同店の大きな特徴としてより訴求を強めていく意向だ。
化学調味料が当たり前だったタイ料理に、無化調という切り口で新たな価値の創造に挑む榊原氏。渋谷という多くの人が行き交う文化の発信地で、化学調味料がなくとも実現できるナチュラルなおいしさを提案する同店は、まさにイートグッドを体現する店として、注目が高まる。

(取材=大関 愛美)

店舗データ

店名 Asian Table UDAGAWA(アジアンテーブル ウダガワ)
住所 東京都渋谷区宇田川町31-1 HULIC&New SHIBUYA10F
アクセス 半蔵門線、東急田園都市線 渋谷駅から徒歩5分
電話 03-6712-7730
営業時間 ランチ【月~金】11:45~14:00(L.O.14:00)、ディナー17:00~24:00(L.O.23:00) 【土日祝】12:00~24:00(L.O.23:00)
定休日 無休
坪数客数 34坪 ・54席
客単価 3000円
運営会社 株式会社ローカルダイニング
オープン日 2017年6月1日
関連リンク Asian Table UDAGAWA
関連リンク えんがわ 荻窪店(記事)

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