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話を聞いた、サントリーホールディングス デジタル本部山本祐輔氏
飲食店の「検索サービス」ではなく、今までになかった飲食店の「記録サービス」
山本氏：一般のユーザー向けサービスの名称が「もぐレコ」、飲食店向けが「もぐレコRESTAURANT」。「もぐレコRESTAURANT」は、簡単に言うと、「無料で簡単にすぐにできる飲食店向け広告配信サービス」です。まず、「もぐレコ」は、ユーザーが「行きたい」飲食店をブックマークしたり、実際に行ったお店の写真や感想を記録したりできるサービスです。近くの友だちのおすすめのお店を聞いたり、テレビや雑誌でよさそうな飲食店を見つけたりしても、いざ店探しする時には忘れてしまいがちですよね。そのために飲食店に特化して記録しておけるサービスです。そして、その「もぐレコ」のユーザーに対して飲食店が無料で広告配信できるのが「もぐレコRESTAURANT」です。
「もぐレコ」のユーザー画面の一例。行った・行きたい飲食店をブックマークできる
2023年8月に本格リリースし、現在のユーザー数は8万人。将来的には100万人規模のサービスに成長させたい意向だ
山本氏：「もぐレコ」はSNSやグルメサイトのように自分の記録がネット上に公開されるものではなく、あくまで自分の中の記録にとどめておくもの。検索サービスではなく記録サービスです。しいて言うならGoogleマップの「ピン機能」が競合ですが、こちらは飲食店に限らず色々なお店やスポットを登録するもの。「もぐレコ」は飲食店に特化したブックマークサービスであることが強みです。
飲食店は無料で広告配信、登録して損はナシ！
山本氏：「もぐレコ」で自店を「行った・行きたい」とブックマークしているユーザーや自店の周辺の他のお店を記録しているユーザーに対して広告配信ができます。最初から多くのお客様に配信が可能で無料なので、登録していただいて損することはないかと思います。画像やお知らせのほか、1分以内のショート動画も配信可能。設定により毎週同時刻に自動配信することもできます。従来のSNSやLINEなどは、まずは相応の労力をかけてフォロワーや友だちを増やさないと肝心の配信ができません。「もぐレコRESTAURANT」では、フォロワーを集めなくても最初から自店のファンや店近隣にいるユーザーにリーチすることができます。
山本氏：加えて、ユーザーの性別や年齢等が分析できるのでマーケティングに役立てることも。エリア内で自店の評価のランキングも表示されたり、近隣にいるユーザーがどんなユーザー等もわかります。
こちらは飲食店側から見る「もぐレコRESTAURANT」の画面一例。見込み客への広告配信ができ、ユーザーの属性も確認することができる
「もぐレコ」のメインユーザーは35～65歳、特に45～55歳の「外食にお金をかけられる層」が多い
情報化社会の中で埋もれがちな、個性ある魅力的な飲食店を発掘できるサービス
山本氏：ネットが発達し、グルメサイトの販促やSEO対策、SNS運用など、お客様に自店を伝えるための情報戦が高度化しているのが現状です。お金やノウハウのある会社ばかりが検索上位に来てしまい、サービスや料理に時間をかけている飲食店が一部埋もれてしまっていることも。情報発信や広告運用は得意でなくても、大きな個性を持った飲食店はたくさんある。そうしたお店にスポットが当たるサービスをつくりたいと思ったのが出発点です。消費者も多様化していますが、「もぐレコ」は外食に関心の強いユーザーをターゲットとしています。そうした感度の高い人達に、“隠れた大きな個性”を届けることができればと思います。
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