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スペシャル企画

廃棄される酒粕を「街の資産」に再生! “循環”する社会を目指し、富山の居酒屋オーナーが「SAKEKASU syrup」を売る理由とは?


酒粕の廃棄削減に成功。将来的には海外への輸出も

―「SAKEKASU syrup」の今後の展開は?

布村氏:当初の目的通り、蔵が廃棄する酒粕をゼロにしたい。実際に昨年の高澤酒造から出た酒粕は9トンだそうですが、鶏の餌などに活用するほかに僕らが3.5トンを「SAKEKASU syrup」の原料として引き取ったことで、すべて廃棄することなく処分ができたそうです。これからその酒粕を使った「SAKEKASU syrup」を売っていかなくてはなりません。今、卸先は居酒屋中心ですが、それ以外の業態にも広げていきたい。カレーや焼肉、ジンギスカンなんかにも合う味だと思います。将来的には海外への輸出も視野に入れています。

河内氏:「SAKEKASU syrup」は高澤酒造の酒粕を使っているけど、他の蔵の酒粕でも同じように作れたら、この「循環」の輪がさらに広がるんじゃないかな。

布村氏:「SAKEKASU syrup」は、高澤酒造の酒粕だからこその味わいとなっています。蔵は海沿いにあり、酒造りの過程で潮風をたっぷり浴びたことで生まれる味です。違う環境の畑や蔵から生まれる酒粕を使えば、また違った味わいのシロップになり、それも楽しい。そしてその地方の活性化にもつながるんじゃないかと思います。酒粕の廃棄に困っているのはどこの蔵も同じようです。富山のいち居酒屋が始めたことですが、この取り組みが広がっていったら嬉しいですね。

―「SAKEKASU syrup」はただ飲んで美味しいだけでなく、無限の可能性を持っているプロダクトなんですね。本日はありがとうございました。

「SAKEKASU syrup」を導入する居酒屋オーナー達と「カルピッ酎」で乾杯!

「SAKEKASU syrup」の導入を検討する飲食店のお問合せはこちら。Human Beingより返信します。

(取材=大関 まなみ)

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