月島に「酒房 蛮殻」が開業。門前仲町の名酒場「酒亭 沿露目」「酒肆 一村」に続く新店舗、ホッピーにスポットを当てた立ち飲みや日本酒バー、テイクアウトやカフェ営業など複合スタイルで勝負

2階はシンプルを極める日本酒バー。王道のセレクトと、引き算に見えて奥深いつまみを用意

同店は2階では「手盃 蛮殻」として日本酒バーを営業。日本酒は常時12品、すべて5勺で提供し700円～。「流行りのフルーティな味わいなど、個性的なものは置いていません。米の旨みがしっかり伝わる王道の日本酒だけをセレクト。それに合わせて料理も極力シンプルに。シンプルがゆえに実力がはっきり出る品ばかりです」。例えば「冷奴」（500円）は豆腐と醤油のみの一見シンプルな品だが、豆腐や醤油のセレクトにこだわるのはもちろん、かつおぶしをトッピングする代わりに醤油に昆布とかつおぶしを漬け込んでおき、その風味をこっそりと忍ばせる。「かつおぶしをのせずに豆腐と醤油だけ。でも、かつおぶしの旨みが醤油に入っている。引き算のように見えて、実は複雑、こんなつまみを用意しています」と大野氏。

2階は日本酒バー。シンプルを極めた日本酒とアテに向き合う空間。日本酒は5勺で提供しているのは「酒亭 沿露目」と同様で、大野氏のこだわりだ

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