「リストランテ アカーチェ」が“シェフの顔の見える店”として4月8日、リニューアルオープン！

 外苑西通り沿いの地下でオーナーシェフ・奥村忠士氏が腕を奮うリストランテ「アカーチェ」が、4月8日にリニューアルオープンした。1996年にオープンした同店は、現地イタリアの伝統に忠実なリストランテとして先駆的な存在。リニューアルについて奥村氏は、「これまでは、イタリア各州で学んだ郷土料理を提供するリストランテとして、厨房とサービスの役割を明確に分け、自分が客席に顔を出すことはなかった。その基本を守ってきた今、料理にもサービスにも自分が携われる店にして、ステップアップしたいという思いが湧いてきた」と、シェフ自身が料理を客席に提供するスタイルも採り入れるようになったことを明らかにした。2か月に渡ったリニューアルでは、厨房内のメンテナンス、内装リフォーム、客席数の変更を実施。従来のウェイティングルームは、カウンターを隔てて厨房とひと続きになった半個室席へと変身した。12年前の開店時に特注したベンチ、イタリアで修行していた当時から集めているタイルや陶器など、愛着と思い入れのある品々で店内を彩った。全18席の営業は、ディナータイムのみ。メニューは10,500円の1コースで、前菜（約5皿）、メイン（肉料理1皿）、パスタ（1～2皿）、デザートの内容。前菜の直後にメインで盛り上げ、その後パスタで締めくくる流れへと変更したのは、年齢を重ねた開店以来の常連客への配慮。「パスタを先に食べてしまうとメインを食べる余裕がなくなってしまう」という声に応え、あえて順序を入れ替えた。フロアサービスは、ソムリエである妻・津恵子さんが担当。奥村氏も、厨房で仕上げた料理を自らテーブルへと運んで料理の説明をするなど、来店客へのサービスを楽しんでいる。「開店以来12年間、オーナーシェフとして、リストランテの基本を忠実に守り、若いスタッフも育ててきた。これからは、愛着ある品々に囲まれたこの店で、料理の基礎だけはあくまでも変えず、サービスには柔軟性を持たせて、自分の好きなことをやっていきたい」と意欲を語っている。

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