料理はアイデア勝負。“ここでしか食べられないメニュー”を揃える
四季折々の食材を、多彩な料理で楽しませるのが小料理屋の醍醐味。また、洋食出身の店長・片岡京志朗氏が新たに入店したことで、メニューにもイタリアンやフレンチのエッセンスが加えられているという。しかし、どの料理も食材や調味料を一つひとつ厳選し、手間を惜しまず作っているが、「お客様に聞かれない限り、こちらからこだわりを語ることはありません」と村野氏。あくまでも気軽に、肩の力を抜いて食事を楽しんでもらいたいと語る。
メニュー構成は毎月見直しており、取材時(5月初旬)は「筍と鶏皮のきんぴら」(528円)や「貝の酒蒸し」(880円)、「鰆と春菊のバター焼き」(990円)などが並んだ。通年メニューとして推しているのは「倶楽部のポテトサラダ」(660円)。おでん出汁で炊いたじゃがいもとゆで卵を使ったもので、オーダーごとにマッシュして仕上げる。トッピングがちりめん山椒、柴漬け、いぶりがっこの3種から選べるのが楽しく、訪れるたびに頼むお客もいるのだとか。SNSではA4和牛のザブトンとたっぷりのニンニク、ネギ、濃厚な卵黄を重ね、塩で味わう「ねぎ塩和牛ユッケ」(1408円)や、鉄板で焼いた牛タンを塩かワサビ、南蛮味噌で食す「厚切り牛タン」(1628円)などが話題だ。
一方で、「刺身盛り合わせ」など小料理屋にありがちなメニューを置かない理由について「僕自身に高い技術があるわけではないので、単にマグロの刺身やおでんをそのまま提供しても、本物の小料理屋さんには勝てません。ただ、それを素材として使えば戦えるかもしれないと考えました。毎月変わる料理を楽しみに、繰り返し足を運んでもらえる店にしたいですね」と村野氏。
ドリンクは生ビール(アサヒスーパードライ、748円)をはじめ、ハイボール(572円~)、サワー類(583円~)、各種焼酎(660円~)、日本酒(1合880円~)と幅広く用意。また、「水出し柚子緑茶割り」(572円)、「紅ほうじ茶割り」(572円)など、各地より取り寄せる高級茶葉を使用したこだわりの茶割りも揃え、差別化を図った。
店舗データ
店名 | めしや ヒロキ倶楽部(くらぶ) 新宿 |
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住所 | 東京都新宿区西新宿7-12-24 第二小島ビル 1F |
アクセス | 新宿駅から徒歩5分 |
電話 | 03-5937-1940 |
営業時間 | 月~金・祝前日17:00~24:00、土日祝日16:00~24:00(フード23:00、ドリンク23:30LO) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 14坪25席 |
客単価 | 5000~6000円 |
運営会社 | 株式会社LINK STYLE |
オープン日 | 2023年4月3日 |
関連リンク | 酒場つむぎ堂(記事) |