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渋谷に「capovoro(カポボロ)」が開業。中目黒「初場所」がヒットの吉利氏&加藤氏のタッグ第二弾は紹介制・予約制のイタリアン。原価や人件費の高騰に合わせた利益構造の改革にも挑む

4月10日、渋谷に「capovoro」がオープンした。運営は近藤商会(東京都板橋区、代表:吉利雄太氏)だが、Rhythm Place(東京都中野区、代表:加藤 亮氏)も出資し実質的には2社の共同経営だ。近藤商会が運営していた池袋の「ハトノーユ」が物件立ち退きによる閉店にともない、リソースを移すために出店。「ハトノーユ」は単価4000円のカジュアルなイタリアン居酒屋だったが、イタリアンという軸はそのままに、今回は単価1万円強、住所非公開の紹介制かつ完全予約制のスタイルに一新。提供するのは、月替わりのおまかせコースだ。予約制にすることで食材や人員を効率的に配分し、昨今の物価や人件費の高騰をカバーしていく狙い。同店を起点に、変化する社会情勢に合わせ会社全体の収益体制を見直していく。


「初場所」でヒットの吉利氏&加藤氏タッグ第二弾は、イタリアン食堂

学芸大学「鳩乃湯」や代々木「わたるがビュン」を運営する近藤商会代表の吉利雄太氏と、中野「雛家」、江古田「とろわる」を運営するRhythm Place代表の加藤 亮氏。人気酒場を手掛ける二人がタッグを組み、2021年7月に開業した中目黒「初場所」は、瞬く間に繁盛店に。飲食トレンドが目まぐるしく変わる昨今で、あえて居酒屋の普遍的な価値を突き詰めた店づくりが受け、一般客に加えて、噂を聞きつけた同業者もこぞって視察に訪れている話題店だ。

そんな二人が次に仕掛けるのがイタリアン食堂「capovoro」だ。渋谷駅から徒歩5分ほどの雑居ビルの空中階で、詳細の住所は非公開。開業に際し行ったクラウドファンディングで会員権を得た人など、限られたお客のみが利用ができる、紹介制かつ完全予約制の店だ。

もともとは近藤商会が池袋で運営するイタリアン居酒屋「ハトノーユ」が、物件の取り壊しで立ち退きとなったことから、そのリソースを移すために店づくりが始まった。「ハトノーユ」は単価4000円ほどでイタリアンが気軽に楽しめる居酒屋であるのに対し、今回、イタリアンという軸はそのままではあるが店名や単価、スタイルは大幅に変更している。その意図について、吉利氏はこう話す。「SNSが普及した昨今、時折、お店が『安くコスパ良く飲める店』と紹介され、1000~2000円の単価で利用するお客様が増えてしまったり、一方で『デートにぴったり』のような言い方もされたりして、実際にはガヤガヤした居酒屋なので、それもちょっと違う……となったり。来てほしいお客様と実際の客層の乖離に悩んでいました。そこでいっそ、新しいことにチャレンジしようと考えました」。

店舗データ

店名 capovoro(カポボロ)
住所 非公開

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アクセス 渋谷駅から徒歩5分
営業時間 16:00〜23:00
定休日 無休
坪数客数 17坪16席
客単価 1万1000円
運営会社 有限会社近藤商会
オープン日 2023年4月10日
関連リンク 初場所(記事)
関連リンク capovoro(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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