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業界レジェンド岩倉氏の浅草第2弾となる「LA MAISON DU一升VIN」。日本ワインの原点、一升瓶ワインと日本酒の一升瓶文化の醍醐味に酔う鉄板ネオ酒場だ

L字型のビル。通りサイドは木柄の壁。テントを出した開放感いっぱいの車寄側がエントランスとなっている。
1階は鉄板前のオープンカウンターがメイン。テーブル席の上は2階天井まで吹き抜けとなっている。
2階のキッチン前はスタンディングの特等席も。正面奥、吹き抜けを背にしたテーブル席。
一升瓶ワインは気取らずにコップ酒スタイルで。珠玉の一升瓶ワインほかマグナムボトルまでが揃う。
奥より時計廻り。揚げ物:浅蜊。トマト。海老パン。鍬焼き:紋甲イカバジル。豚バラ肉のニラ巻。とん平焼き。
左より高橋瑠璃氏、布川巧巳氏、春野裕征氏、岩倉久恵氏。

豊かな感性と斬新な発想で飲食業界のレジェンドとして知られる岩倉久恵氏(ケトル代表、 東京都渋谷区)が浅草の食通街に「LA MAISON DU一升VIN(ラメゾンドいっしょうビン)」を3月18日オープンさせた。昨年4月オープンした「相模屋本店 角打ち」(運営:相模屋本店、東京都台東区、代表取締役:恩田健氏)に続く恩田氏と岩倉氏の浅草プロジェクト第2段。経営ではケトルの浅草初店鋪だ。コンセプトは大阪由来の鉄板焼きとなる鍬焼きと串揚げに山梨県発祥という一升瓶ワインの魅力と醍醐味をワイワイと楽しむ酒場だ。営業は15:00からで気軽な昼飲みを推奨をする。

浅草のメインストリート雷門通りに平行するのが新旧多彩な酒場が軒を連ねる食通街。その食通街の一角、相模屋酒店の新築ビルに「LA MASION DU一升VIN」は開業した。岩倉氏が浅草へ赴いたのは恩田氏と共に飲食業立ち上げ計画からだった。当初は同店開業を念頭にしていたが「相模屋本店 角打ち」が先に開業した。その「角打ち」から1年の経過は土地勘のない岩倉氏にとり貴重なものとなった。観光地ではない普段着の浅草を知り、新しいコミュニケーションを築いてきたという。浅草は脈々と継承される文化を大切する熟成した大人の街であり、懐の深さを知る時間でもあったのだ。

美味しいワイン醸造を目指し、自らの畑でブドウを育て醸造する自家ワイナリーの造り手も増え、評価は高まり熱く盛り上がる日本ワイン。岩倉氏は早くから日本ワイン発展のために啓蒙し続けてきた一人でもある。そしてそんな今へ向かい造り手達が辿ってきた歴史と努力の記憶が一升瓶ワインでもある。仕上がりを祝い、喜びを分かち合う宴のシンボルとして日本ワインを紡いできたのも一升瓶ワインだ。皆で気取らずにワイワイと飲み分かち合い楽しむ日本の酒文化を支えてきた一升瓶の存在、意味を尊ぶ岩倉氏の想いがある。

岩倉氏がその想いを浅草で形にしたのが大阪名物を代表する庶民の味、鍬焼、串揚げを岩倉流スタイルに仕上げた鉄板ネオ酒場だ。きっちり仕込みをした串を熱くした鉄板に置き、コテで押し焼きする鍬焼きと串揚げはチョイチョイとつまみ、楽しめる気軽な串料理。なによりも囲む鉄板、フライヤーから放たれる焼ける音と香りのシズル感は最大だ。鍬焼きは「豚バラ肉のニラ巻」(300円)、「とん平焼き」(300円)といった定番からオリジナルの「アオリイカのタップナード」(400円)など約20種類(300円〜1200円)。ほかに「鍬焼きレタスサラダ」(500円)もある。串揚げは「帆立貝」(400円)、「牛タン煮」(500円)などから「アボカドの生ハム巻き」(300円)、「湖水地方牧場水牛のモッツァレラ」(400円)と25種類以上(100円〜1200円)で定番からオリジナルまで多彩。さらに「人参グラッセのアヒージョ」(400円)、「竹内さんの鹿肉ハンバーグ」(1200円)から〆、デザートまで揃える。ドリンクは日本酒でおなじみの厚手のコップに注いで提供する一升瓶ワインがおすすめ。「本日の泡」(600円〜)、「本日のグラス」(600円〜)、「ボトル」(3000円〜)のほか「珠玉の一升vinわいん」(400円〜)と「ボトル一升vin」(4500円〜)など常時10タイプほどを揃えるが、今後は同店オリジナルのタイプも予定している。自然派を軸に通常ボトルも置く。日本酒は「上撰豊の秋」(400円)をおきまりに20銘柄を揃える。「長畠農園無農薬レモンサワー」(600円)や「高知カシェット無農薬ジンジャーサワー」(600円)など岩倉氏のこだわりが満載する。

昭和の景色も残る通りのなか、スタイリッシュな3階建てのモダンな空間は岩倉氏が信頼する空間デザイナー萩本雅泰氏によるもの。通り側一面を木柄の壁にしたL字形の建物は一転してエントランスの車寄せ側の2階までが開放感ある全面ガラス仕様。1階が鉄板を設えたオープンキッチンで2階はガラス張りキッチンと中央を占めるのが厨房だ。さらに1階のテーブル席上は2階天井までの高い吹き抜け。それは1階、2階に分かれた空間でいても、美味しさのシズル感とワイワイとした賑わいの空気が流動し、宴のような一体感を楽しめる環境を目指したもの。現場に立ちながら、常に自分なりの形を作るのが自分の仕事と全力で取り組み、前へと進む岩倉氏のマインドが浅草から新たに発信される。

(取材=にしやま とみ子)

店舗データ

店名 LA MAISON DU一升VIN(ラメゾンドいっしょうビン)
住所 東京都台東区浅草1-9-5
アクセス 田原町駅より徒歩5分、浅草駅より徒歩7分
電話 03-6231-6103
営業時間 15:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日 無休
坪数客数 29坪/席数43席(1階23席・2階20席スタンディング10名)
客単価 3500円
オープン日 2018年3月18日

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