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吉﨑氏×鮫島氏×保村氏が新しいトレンドを作り出す 3名のカリスマで仕掛ける「宮崎もも焼き専門店 太一」

積極的な告知をしていないにも関わらず、大衆感が漂う店内が満席になる日も珍しくない
店内のどの席からでも「黒焼き」で焼き上げる様子が見られるため、圧倒的なライブ感が味わえる
「もも焼き」(黒1380円)のオーダー率はほぼ100%で、鶏料理が苦手な方の常識も覆す
宮崎県の地鶏を使用している「チキン南蛮」(880円)は人気メニューの一つ
株式会社オール宮崎の吉﨑英司氏(左)と鮫島剛昌氏(中央)、保村良豪氏(右)

JR渋谷駅の南口を出て、桜丘町の方へ歩道橋を渡った後、さくら通りを上って行っていく。すると、看板のない一軒の飲食店に出合う。養生テープに店名を書いて、引き戸に貼ってある以外は目印がない。そこが5月17日にオープンした「宮崎もも焼き専門店 太一」だ。運営は、同店のオープンのために作られたオール宮崎(東京都渋谷区、代表取締役 吉﨑英司氏)が行う。同社を立ち上げたのは、エイジアキッチン(東京都渋谷区、代表取締役 吉﨑英司氏)の吉﨑氏とMOTHERS(マザーズ 東京都武蔵野市、代表取締役 保村良豪氏)の保村氏、そして宮崎県宮崎市で「鳥炭火 太一」を運営している鮫島剛昌氏の3名。それぞれの得意分野を掛け合わせて、新たなブランドの確立を目指す。

もともと吉﨑氏と保村氏、鮫島氏の3名は、料理や経営に向き合うスタンスが同じということもあって、プライベートでも遊ぶほど仲が良い。そうした交流の中で、2年前のある日、鮫島氏の口から将来のビジョンが語られた。いつかは自分の店を東京にオープンしたい、と。鮫島氏が運営する「鳥炭火 太一」は、宮崎市中央通という県内随一の繁華街に店を構えている。現在、運営する店舗は一軒だけだが、こだわりぬいた「もも焼き」で鶏料理にはうるさい宮崎市民の舌をうならせており、多くの熱狂的なファンを持つ。そもそも鮫島氏の実家は、鶏の精肉店を営んでおり、店名も敬愛する祖父の名前からとっている。幼いころから鶏に関する見識を積んできた鮫島氏だからこそ提案できる料理の数々に、吉﨑氏と保村氏は感銘を受けていた。鮫島氏が切り拓いた地元の生産者から仕入れた食材を、二人が展開する店舗で使用するケースも少なくない。こうした「鳥炭火 太一」と鮫島氏個人への敬意から、同ブランドを一緒に東京で広めていこうという話になり、今回の3名のコラボレーションが実現した。

今回のオープンに当たって、同店はFACEBOOKで告知を行った以外、ほぼPRを行っていない。再開発が盛んな渋谷の中でも、周辺エリアは現在のところ再開発の予定がないため、じっくりと店舗を育ていける。こうした方法を取ったのには理由がある。同店では、鮫島氏が宮崎で調理していた方法で「もも焼き」を提供していく。調理の方法は黒焼きだが、宮崎県で古くから伝わるスタイルで行い、炭も宮崎県美郷町の「うなま備長炭」を使用。ただ鶏の状態や炭の加減で、仕上がりが変わってしまうため、マニュアルや機械で作れる料理ではない。クオリティを保つには鮫島氏の哲学を理解した上で、経験を積み重ねていく必要がある。11坪24席という物件を選択したのも、焼き師の繊細な技術が生命線となり、大量に作り続けるのが難しいからだ。こうした考えのもと、店内も焼き場が中心となっており、飲食店店舗デザイン設計施行として有名なスタジオムーン(東京都港区、代表取締役 金子誉樹氏)の卒業生である「A-SWITCH」の秋本氏が施工を担当した。

キラーコンテンツの「もも焼き」(黒1380円/赤1480円)は、二種類の味付けで提供している。「黒」は塩ベースの味付けで、「赤」はニンニクやトウガラシなどをブレンドした秘伝のタレで仕上げていて、食べ比べのため二つとも注文する客も多い。また「もも焼き」を食べ終わった後の鉄板の仕上げる「〆のご飯&どんぐり卵」(500円)も用意しており、一度で二度楽しめるメニューとなっている。この他にも「刺」と「温」、「鮮」、「甘」の4ジャンルでメニューが揃う。それぞれ「鶏刺し盛り」(1280円)や「チキン南蛮」(880円)、「宮崎大和ファームのモッツアレラフリット」(680円)、「ちぐさピーマン塩昆布和え」(480円)、「ハニーイモ」(580円)、「大和ファーム MIRAKOLO アイス」(480円)などがラインアップされており、宮崎産の素材を使った料理も数多く並ぶ。

ドリンクは「引き算をするからこそ本物が残る」という考えのもと、メニュー数を絞って、店のメッセージ性を際立たせた。核となるメニューは、宮崎県を代表する焼酎である「芋焼酎 庄三郎」(黒580円/白580円)。なお、黒のアルコール度数は25度で白が20度と違う。同焼酎を炭酸割にした「ローボール」(黒580円/白580円)も独自に作るなどして、宮崎の酒を提案していく。この他にも「宮崎ひでじビール」(ボトル780円)や「宮崎レモンサワー」(580円)、「宮崎日向夏サワー」(580円)、「にごり梅酒 濁濁」(630円)などが揃う。料理もドリンクも、鮫島氏が地元・宮崎で築き上げた関係性があるからこそ、提供できるメニューばかりだと言っても過言ではない。

今後しばらくは、積極的なPRなどを行わずに同店をしっくりと育てていく。オペレーションが固まった後は、都内の他のエリアでの展開も目指す。渋谷と同規模のエリアはもちろん、一定規模の乗降者がいる商圏への進出も見込む。そして最終的には、想いを共有できる方が店舗を運営できるように、ブランドを磨き上げていってFC展開ができるモデルに作り込んでいく。そのとき、渋谷店は視察対象店となっており、地方での展開を目指すFC経営者の受け入れ先として機能する。吉﨑氏と保村氏、鮫島氏の想いが詰まった「宮崎もも焼き専門店 太一」。その挑戦は始まったばかりだが、その情熱が業界に新しいトレンドを作り出す日は、そう遠くない。

(取材=三輪 ダイスケ)

店舗データ

店名 宮崎もも焼き専門店 太一
住所 東京都渋谷区桜丘町16ー7 鈴木ビル1階
アクセス JR・東京メトロ各線渋谷駅から徒歩5分
電話 03‐6455‐0077
営業時間 17:30〜0:00
定休日 不定休
坪数客数 11坪 24席
客単価 3800円
運営会社 株式会社オール宮崎
オープン日 2017年5月17日
関連リンク 鳥炭火太一(FB)
関連リンク エイジアキッチン(HP)
関連リンク MOTHERS(HP)

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