楽で7年修行、2012年に地元・相模大野で独立
ここで、それ以前の市川氏の経歴から振り返ろう。同氏が飲食の道に入ったのは大学時代。居酒屋チェーン「つぼ八」でのアルバイトでその楽しさに目覚め、その後、楽コーポレーションの相模大野「東京コケコッコ本舗」(現在は閉店)のオープニングスタッフに応募したことがキャリアを決定づけた。「すごい会社だということは知らず、なんとなく“オープニング”というのに惹かれて応募しただけでした」と市川氏は振り返る。大学4年の秋だったが、留年が決まっていた市川氏は「一年以上働けます」とアピールして採用される。そのときに面接をしたのが、現在は楽コーポレーションの二代目社長の宇野雄大氏。宇野氏にポテンシャルを見込まれ、大学卒業と同時に楽コーポレーションに正社員として入社した。
楽コーポレーションの複数店舗で経験を積み、店長も務めた。丸7年間勤務した後、2012年12月に地元である相模大野に洋風居酒屋「ダンビーノ」をオープンして独立する。本当は海鮮居酒屋をやりたかったが、すぐ近くに海鮮の人気店があったため競合を避けた。しかし、「次は絶対に魚の店を」という想いを持ち、わずか1年後に相模大野に海鮮と日本酒の「サカズキ屋」のオープン。その後、より大きなマーケットで挑戦したいと、町田に海鮮居酒屋「さかなやキンボシ」を開業したのが2016年。さらに町田では焼鳥居酒屋の「金木犀」も運営。同店は2021年オープンで当初は異なる店名と業態でスタートし、何度かリニューアルして軌道に乗った格好だ。2023年1月から2025年12月末まで、本厚木の横丁内で「藁焼きキンボシ」も運営していた。
そして市川氏にとって大きな転機となったのが、南町田エリアへの進出だ。5〜6年前から南町田で居酒屋の需要と供給アンバランスさに目を付け、物件を探し続けていた。念願叶って「さかなやキンボシ南町田店」をオープンすると、その読みは的中。35坪の店内で月商は1200万円を超える繁盛店へと成長した。この経験から市川氏は南町田エリアのポテンシャルを確信。次なる一手として焼鳥店の出店を決意し、物件のチャンスを待った。「さかなやキンボシ」と同じビルオーナーから新築の建物を紹介され、2026年4月、満を持して「大一番」をオープンさせた。

14坪32席の店内。焼き台前のカウンター席に、壁側には複数名向けのテーブル席が並ぶ。三角の変形物件でレイアウトに苦労したが、厨房奥の部分を10名が入れる個室にして、さまざまなニーズに対応する
店舗データ
| 店名 | 大一番 |
|---|---|
| 住所 | 東京都町田市鶴間1-18-14 八朗平第四ビル 1F |
| アクセス | 南町田グランベリーパーク駅から徒歩1分 |
| 電話 | 042-816-2088 |
| 営業時間 | 17:00~24:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 坪数客数 | 14坪32席 |
| 客単価 | 4000円~4500円 |
| 運営会社 | 株式会社ワールドセンス |
| オープン日 | 2026年4月7日 |
| 関連リンク | 大一番(Instagram) |

















