飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

全国から仕入れる最高品質の和牛を破格の値段で提供!神戸発 焼肉「かんてき」が4月11日、渋谷に2号店をオープン!

各テーブルについた換気設備がインテリアのアクセントとなっている店内。奥のショーケースには、その日仕入れた新鮮な肉が並ぶ
店はTOHOシネマズ裏手の飲食店が立ち並ぶ一角に位置する。客に気軽に入ってもらえるよう、店頭には目立つようにメニューを配した
この日仕入れた肉は鹿児島産のもの。和牛カイノミのステーキは1,780円、1本カルビ980円、ハラミは980円。鉄板で炙るのは人気メニュー「幻カルビ」
左がオーナーの金宮宏一氏。現在は、新店の渋谷店を自らが取り仕切る。右は三軒茶屋店の仕切りを任された店長の李慶浩氏だ。「かんてき」の人気の秘訣は味だけではなく、スタッフの親しみやすい元気いっぱいのサービスにもある

(取材=袴 もな)


焼肉業界に新風を巻き起こす、注目店舗の2号店が渋谷に登場した。神戸発 焼肉「かんてき」の東京1号店(運営:K&C Inc.)は、2010年12月、三軒茶屋二丁目の横丁にオープン。その評判は口コミだけで瞬く間に広がり、一度来店した客の8割がリピーターとなる超人気店となった。この第1号店は、元はラーメン店だった長屋風2棟続きの7坪の物件を改装。カウンターとテーブル席とに店舗が分かれたユニークな造りで、カウンター棟では屋台で焼肉が楽しめる雰囲気となっている。今も週末には平均10組の客を断らざるを得ない大盛況ぶりが続いており、多くの常連客から熱望され、わずか1年半で渋谷に第2号店を進出させる運びとなった。 店のオーナーは31歳の金宮宏一氏。もともと、金宮氏の実家が約30年前に神戸の長田区に本店である「かんてき」を創業したのが始まり。この店は、長田区ではその名を知らない人はいない焼肉の名店となっている。両親の下、和牛の扱い方のノウハウをイチから学んだ金宮氏は、福岡の名店「大東園」で修行をした後、単独で東京に乗り込むことを決意。「最初は、東京進出については両親の賛同を得られず、仲たがいになりかかったりもしました。しかし1号店のオープンが実現したことで、全面的な応援を得られました。なんといっても最高の飲食店が集まる東京の地で、父母が築いた『かんてき』の真骨頂の味を広めたかった」と語る金宮氏。東京に進出した当初は、右も左もわからず物件探しにも難航していたが、物件を模索しつつ、まずは肉の卸業のコンサルティングで活躍の場を得た。「今までの経験と全国の精肉業者さんとの人脈を生かして、東京のさまざまな焼肉店さんのコンサルをさせていただきました。驚いたのは、正しい肉の下処理の仕方をはじめ、和牛本来の旨味をしっかりとお客さんに味わってもらうための扱い方を知る人が本当に少なかったこと」と語る金宮氏は、和牛の見極めと扱いについては、絶対の自信を誇る。 同店で扱うのは黒毛和牛の雌のみ。「東京では、サシの入った見栄えのよい肉ばかりがもてはやされますが、肉本来の味わいを十二分に堪能できるのは去勢された牛ではなく、雌牛こそ」と金宮氏は強調する。産地は近江、松坂、神戸、佐賀、鳥取など、全国からその日一番のものを取り寄せる。そして、価格をぎりぎりまで押さえるために、その日仕入れた和牛はその日に売り切る方針を貫く。「曜日によってのお客さんの入りなどを見極め、仕入れも日々工夫しています。もし肉が売れ残ったら、スタッフとその日中に食べきるようにして、翌日に出すようなことは絶対にしません」という徹底ぶりは、神戸の両親から受け継いだもの。 メニューは定番メニューと、その日オススメの黒板メニューの2種があり、三茶店、渋谷店共通。肉は、旨味を最大限味わえるように塩焼きのみとし、焼き台はガスで下に水を張った関西風のタイプを用いている。その日ごとに産地が異なる和牛メニューは、「一本カルビ」(980円)「極上タン」(1280円)など、最高級の焼肉店では倍の値段はするであろう品質と味わいのものばかりだ。中でもリピーターが必ず注文するのが「幻カルビ」(980円)と、店の看板サイドメニュー「名物かんてきスープ」(800円)だ。「幻カルビ」は、本来は生でも確実に安心して食せる極上のカルビを、少し火で炙って生卵にからめて食べるもので、口に入れた瞬間にとろけるその味わいは、衝撃の美味しさだ。「名物かんてきスープ」は金宮氏の両親が作り上げた秘伝のスープで、唐辛子が効いた白味噌仕立てのホルモンスープにご飯を少し入れて食すスタイルが締めに最適。この一品だけでも行列になること請け合いのやみつきメニューだ。 ドリンクメニューは「生ビール」(500円)ほか、「白ぶどうコラーゲンサワー」(500円)などオリジナリティ溢れるサワー類、5種の異なるテイストが楽しめる「モヒート」(500円)など、豊富なメニューが楽しめる。また、新たにオープンした渋谷店では、定番のドリンクに加えて、こだわりのワインリストをラインナップした。カリフォルニアの銘柄を中心に、ボトルは赤・白3000円からで、グラスは450円。ワインリストを導入する上では、中目黒の人気店「歩路庵」のオーナーシェフ、林祐宣氏がアドバイザーとして名乗りを上げてくれたという。林氏は、三茶店の常連客だったそうで、今では東京での飲食店の横の繋がりも着々と広がっている。 ワインと共に極上肉が楽しめる渋谷店の内装は、1階と2階とに分かれたシンプルな空間にテーブル席がゆったりと配された大人のインテリアとなっている。「三茶店は、とにかく狭い空間でお客様にご不便をかけているので、次の店舗ではもっとくつろいだ雰囲気で食事を楽しんでもらえるようにしたかった」と金宮氏。客単価は、渋谷という立地でワインと極上肉を存分に楽しんでも、三茶店と変わらず4000円前後だ。 渋谷進出を果たした金宮氏の野心はまだまだ続く。次は神戸の両親が作り上げた秘伝のスープ「かんてきスープ」を、渋谷の有名百貨店に物販として売り込むことだそうだ。今後の展開が楽しみな新しい経営者がまた一人、東京に誕生した。

店舗データ

店名 神戸 焼肉「かんてき」渋谷店
住所 東京都渋谷区道玄坂2-7-6

 >> GoogleMap見る

電話 03-3461-1029
営業時間 18:00~翌3:00
定休日 無休
坪数客数 17坪・30席
客単価 4500円
運営会社 株式会社K&C Inc.
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.