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餃子とスパークリングワインのペアリング  「吉祥寺餃子バルあわ屋」が吉祥寺に誕生

大衆的な餃子というメニューとハイセンスなエリアを結び付けた開放的なファサード
店内はデザイン性の高さはもちろん、居心地の良さも計算されて作られている
同店のキラーコンテンツ「ネギ汁たっぷり餃子」(480円)は、ここでしか食べられないメニューでもあるため人気が高い
なかなか提供が難しいスパークリングワインのグラスも随時3種類揃えていて、同店で泡ものの魅力に気づく人もいる
株式会社Dress Circleの代表取締役・雨宮春仁氏

(取材=三輪 ダイスケ)


JR線・京王線の吉祥寺駅周辺には、北口や公園口だけでなく、みその通りや末広通り沿いなど、細分化されたマーケットがいくつも存在する。駅から徒歩3分ほどで辿りつく東急百貨店周辺も特徴的なエリアで、ファッションや雑貨、カフェなどが立ち並んでいるため、感度の高い方が集う。そうした場所に5月15日オープンしたのが「吉祥寺餃子バルあわ屋」だ。運営はDress Circle(東京都府中市、代表取締役 雨宮春仁氏)で、本社を置く府中と調布、吉祥寺の3エリアでドミナント展開を行う同社にとって、同ブランドの運営は「府中餃子バルあわ屋」に続き2店舗目となる。

現在、同社が持っているブランドは、「餃子バルあわ屋」と「ワインバルBiBBER(ビバー)」、「日本酒バル Tokutouseki(トクトウセキ)」の3つ。それぞれのブランドコンセプトは、ドリンクを軸に構築していて、府中・調布・吉祥寺に店を構える「ワインバルBiBBER」ならワイン、府中・調布で運営する「日本酒バル Tokutouseki」だと日本酒という具合だ。そして今回の「餃子バルあわ屋」は、店名に“あわ”と付く通り、シャンパン・スパークリングワインで、餃子とのペアリングで提案を行う。同ブランドのターゲットは女性だ。そもそも女性が外出先で餃子を食べられる場所は限られているだけでなく、もし食べられたとしても、ニンニクの臭いなどを気にして口にしないケースが多い。そこで雨宮氏は、ニンニクを使わない餃子を開発。また16種類に及ぶ多彩な餃子を用意することで、今まで飲食店で餃子に親しんでこなかった層を拾い上げていく。

同ブランドを吉祥寺にオープンさせた理由について、同氏はこのように語る。「そもそも吉祥寺に、女性が気軽に餃子を楽しめる場所がなかったのでオープンさせました。エリアの特性に合わせて、カップルや女性客だけでも入りやすい作りになっています。焼肉や寿司のように、餃子を食べたいとなった時、思い出される店にしていきたいですね」。同氏の話す通り、外観・内観は、まるでカフェのようで通りを歩く人からの注目度などは高い。創業の頃から付き合いのあるTIES(タイズ 東京都八王子市)が手掛けており、壁のタイルやテーブルの仕切りなどにも繊細なクリエイティビティが発揮されている。

同店の餃子は、焼餃子・水餃子・揚餃子の3つを選べる。定番メニューの「ネギ汁たっぷり餃子」(480円)は、肉汁ではなくネギ汁を含んでいて、しっかりとしたジューシー感も味わえる。この他にも、「パクチーとスイートチリの餃子」(580円)や「炙りチェダーチーズ焼き餃子」(580円)、「ゴルゴンゾーラソースの水餃子(パクチー付き)」(680円)、「牛肉のトマト煮込水餃子」(780円)といった女性を意識していたり、フォトジェニックだったりする餃子が揃う。もちろん「牛もも肉のローストビーフ ~マスタードバターソース~」(1280円)や「アボカドと緑野菜のサラダ~わさび風味ドレッシング~」(980円)、「マッシュルームのセゴビア風」(780円)といったメニューもラインアップされている。なお、使用している野菜は契約農家などから有機野菜を仕入れており、今後、自社農園の運営にも乗り出す予定だ。

アルコールの中心となるスパークリングワインはボトルではもちろん、「コットンキャンディースパークリング」(680円)や「セグラヴューダス ブルート・レゼルバ」(680円)などグラスでも3種類用意。また、洋梨と生キウイ、ソーダで作る「洋梨キウイスパークリング」(620円)や「あわ」の日本酒バージョンとして「七賢スパークリング山ノ霞」(ボトル3980円)といったメニューも並ぶ。

ワインバル、日本酒バル、餃子バルと、新しい業態に挑戦し続ける雨宮氏。45歳までに10店舗の目標に向けて、さらに新しい業態の開発も検討している。今後のビジョンについて、同氏は次のように話す。「極論ではありますが、そもそも餃子は家でも食べられます。いかに店舗がしっかりとしたビジョンを持って、明確なメッセージを打ち出していくか。それができなければ、飲食店の存在理由はなくなってしまうでしょう。だからこそ店側が、“なぜ”という理由を常に考えて、店舗運営に落とし込んでいかなければいけません。難しい作業ではありますが、今後もそこを大切にした店作りをしていきたいと考えています」。現在、「吉祥寺餃子バルあわ屋」では女性が一人で訪れて、スパークリング片手に餃子を食べるシーンも少なくない。同店の提案が人々の飲食シーンを変えて、吉祥寺の街をも変えていく。

店舗データ

店名 吉祥寺餃子バルあわ屋
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-7グランデール吉祥寺ビルB1

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アクセス JR・京王線吉祥寺駅中央口から徒歩3分
電話 0422-27-5160
営業時間 月~金、祝前日: 17:00~0:00 、土、日、祝日: 14:00~0:00
定休日 なし
坪数客数 15坪 28席
客単価 3500円
運営会社 株式会社Dress Circle
オープン日 2017年5月15日
関連リンク 吉祥寺餃子バルあわ屋(FB)
関連リンク Dress Circle(HP)
関連ページ 吉祥寺ワインバルBiBBER(取材記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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