西小山に「nerisa（ネリザ）」がオープン。学芸大学「リ・カーリカ」など展開するタバッキで創業から8年勤めたシェフが独立、素材を生かすイタリアンと自然派ワイン

まん防下でも毎日１～1.5回転をキープ。着実に地元のリピーターを獲得

オープンから約２か月。初月である12月はオープン景気や忘年会シーズンであることも手伝い、多くの人が店に足を運んだという。1月に入り、まん延防止等重点措置が適用されたことから12月と比べると客足は落ち着いたが、一度来店した地元の人が再び立ち寄るケースが増えており、着実にリピーターを獲得しつつあり「ベッドタウンで店を始めて良かった」と田中氏は話す。毎日、カウンター席は必ず埋まり、１～1.5回転する状況だという。

「やっぱり自分は現場で料理をしてお客様に喜んでもらうことが何より好きなので、店舗を増やすなどの積極的な事業展開は考えていません」と田中氏。「いつかは地元埼玉に店を移転できたらという思いはあります。それまで、今以上に腕を磨き、知名度を上げられるようコツコツ真面目に営業を続けていきたいですね」と笑顔を見せた。

オーナーシェフの田中隆照氏。店名の「nerisa」は、イタリア語で「Nella risaia」、「水田の中」を意味する言葉をもとにした造語。自身の姓「田中」と、地元である埼玉県小川町の田園の風景を掛け合わせて命名した

（取材＝大関　まなみ）

店舗データ