2007年11月、経堂にオープンしたパクチー料理専門店「paxi house tokyo(パクチーハウス東京)」が旅行ファンの間で反響を呼んでいる。経営は、株式会社旅と平和(世田谷区経堂、代表取締役・佐谷恭氏)。佐谷氏は、学生の頃から、国内はほとんどの都道府県を制覇、海外は50ヶ国を訪れたという大の旅好き。「そもそも平和でないと旅はできないし、より多くの人が自発的に旅をすることで、人と人との交流が深まれば、世界は平和で豊かになる」との想いから、この社名を付けた。店のテーマは“交流”。これまで、8月9日を“パクチーの日”と制定し、各種パーティーを頻繁に開くなど、数々のイベントを開催している。 メニューはまさしくパクチーの入ったものばかりを35種ほど揃え、佐谷氏の豊富な旅での食経験が活かされ、多国籍なメニューとなっている。「カスピ海サラダ」(525円)、中国東北の料理でラム肉とパクチーの「ヤンパク」(935円)は、人気商品のため、「ダブル」(1,659円)と「トリプル」(2,205円)も用意。トムヤンクン風の「タイ風酸っパクスープ」(935円)は、追加で麺かジャスミンライスを各314円で追加でき、人気。 コースは、「体験コース」(1,985円)、「もっと食べたい欲張りコース」(2,615円)、「パクチーづくし満足コース」(3,035円)の3コース。このほか、平日お一人様限定「グビっとパクつきセットα」(1,050円)、「グビっとパクつきセットβ」(1,470円)もある。また、事前に「ひとりあたり5000円で」などと伝えれば、それに応じて臨機応変にコースを組んでくれ、貸切パーティも可能。 ドリンクは、「パク酒」と「パクテキ」(各525円)、カクテル「パクチーもヒートアップ!」(819円)、「パクテキーラサンライズ」「パクテキーラサンセット」(各819円)などのカクテルもあり、ビールは14ヶ国のものに加えて、ゲストビールと言って週替わりで出すビールも含めると常時約20種ほどを扱う。また、スタンプカードで、“世界のビールマラソン”という、42.195リットル(約120杯)を飲んだ人にはプレゼントを用意するなどの企画も実施。このほかにも、11枚綴りの生ビール回数券なども販売している。 また、求人や販促の方法もユニーク。求人では、“交流”がテーマゆえ、友達の多い人を優遇し、パクチー(paxi)とタクシー(taxi)のスペルが似ているため、タクシーと同じ障害者割引などを作ったり、客がブログに来店の感想などをアップし、それを見せると5%オフ、旅先から葉書を送ると同様に割引になるなど、他店にはないアイディアがたくさんある。 同氏は通常の「旅」と、もう一つ、「移動しない旅」という考え方を提唱。店を経営することで、自ら旅へ出る機会は減ったが、その分、居ながらにして国内外を含め、色々なお客さんと触れ合えるようになった。それをもう一つの旅だと定義づけている。「パクチーハウス東京」に行くだけで、旅ができるのだ。9月下旬には、情報センター出版局から、レシピ本『ぱくぱく!パクチー(仮)』(1,575円)を発売する予定。
店舗データ
店名 | paxi house tokyo(パクチーハウス東京) |
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住所 | 東京都世田谷区経堂1-25-18 2F |
電話 | 03-6310-0355 |
営業時間 | ティータイム13:30~17:00 パーティータイム18:00~23:00(L.O.22:00) ※日曜のみ21:30(L.O.21:00) |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 28席 |
運営会社 | 株式会社旅と平和 |
関連リンク | paxi house tokyo |