飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

多岐に渡る事業領域で、人と人をつなぐ“プラットフォーム”を担ってきた EPLGAが、和と欧のフュージョン、ジャパネスクビストロの「WANOBA」を、恵比寿路面に12月8日オープン!

恵比寿のZEST通り路面に出店。銅板で着色されたファサードが大きく取られ、テントと暖簾の柿渋の差し色がアクセントを添える
大きめのカウンターを中央に配した店内は、伝統的な和の寿司屋や料亭にあるようなフレーバーを混在させ、“ジャパネスクビストロ”の様相を呈している
おすすめは、好きな野菜を盛りだくさんに選べる「カスタマイズ野菜」。厨房にフレンチ出身と和食出身の料理人を据えることで、うまいミックスチュアを実現している
代表の中島氏は、高島屋でのバイヤーを経て、スターバックスコーヒージャパンにて企業再生を成功させ、現在起業3年目となる

(取材=中條 美咲)


EPLGA(東京都渋谷区、代表取締役社長:中島晋哉氏)は、和と欧のフュージョンとなる、ジャパネスクビストロの「WANOBA」を、恵比寿路面に12月8日オープンした。 コンセプトは、日本を発信するプラットフォーム。和と欧の文化を融合させ、日本の素晴らしさを再認識してもらえる場を目指している。日本の伝統工芸や技術を散りばめた空間では、日本で育った野菜を中心にして丁寧に創り上げた料理を伝統的な器の数々で提供する。昨今忘れかけられている日本古来の良さを、海外からの視点を織り交ぜ、現在のライフスタイルにマッチさせることで新たな価値を生んでいく、言わば“リプロダクト”を図っているとのことだ。 ヨーロッパのバールやパリのビストロにあるような、大きめのカウンターを中央に配した店内は、伝統的な和の寿司屋や料亭にあるようなフレーバーを混在させ、さながら“ジャパネスク ビストロ”の様相を呈している。銅板で着色されたファサードは大きく取られ、テントと暖簾の柿渋の差し色がアクセントを添える。空間は、3つの異なるエリアから構成され、手前はカジュアルなスタンディングコーナー、続いて落ち着いて食事の取れるローテーブルのコーナー、そして2階席には千利休の二畳敷き茶室をイメージして作られた茶室サロンが展開されている。また、随所に日本の伝統工芸が散りばめられ、壁面には長野県の漆壁紙、ランプシェードには鳥取県の立体漉き和紙や青森県のブナコ、カウンターやテーブルのトップには漆が塗られている。また、そのこだわりは、工芸品のセレクションにも表れている。石川県加賀市の特産品である山中漆器から、滋賀県の信楽焼、富山県の鋳物、カットが鮮明で印象的な江戸切子に至るまで、バリエーションは豊富。 「日本の物っていいんだということを、決して料亭のように気張らず、気軽でカジュアルに、そして洗練された空間で感じてもらえたら」と代表の中島氏は話す。 そもそも同氏は、高島屋において13年間ファッションに従事してきた人物。ヨーロッパブランドのインポートに9年間携わった後、ニューヨーク髙島屋のバイヤーへと抜擢。ホームファニチャーにも携わることとなる。この際、“和と洋の融合”がコンセプトとなるような売場作りを行なう中で、日本のものの良さを再認識し、バイヤーの仕事を通して、世界中を見て、知見を養い、日本のものをヨーロッパのスタイルに合わせることのかっこよさに目覚めたという。退職後、スターバックスコーヒージャパンに入社。IPO後の企業再生に携わり、見事3年連続前年オーバーの好結果を残す。主に、ブランディングを担い、アメリカ流の合法的なビジネスを学んだという。そして現在、EPLGAを創業して3年。人と人をつなぐことを目的とした一般社団法人 志友会の代表理事を務めたり、日本の工芸や文化を世に認識してもらうべくビジネス流通を行なったり、本業では、大企業を中心に様々な企業の経営コンサルティング及びマーケティングや商品プロデュースなど、マルチな活動を展開している。 その中でこの店は、“日本のものに触れる空間”をコンセプトとし、ファッションや食、場(レストラン)、住、カルチャーなど、全ての要素を盛り込んだ、“ジャパン・プラットフォーム”の入口である。 料理は、厨房にフレンチ出身と和食出身の料理人を据えることで、うまいミックスチュアを実現している。おすすめは、好きな野菜を盛りだくさんに選べる「カスタマイズ野菜」(1,200円)や、和と欧を絶妙に融合させた「特製 肉じゃがグラタン」(900円)、鮮度の高い「島根県産 干物 天然穴子」(800円)、大阪の生産業者から直接仕入れている豚肉を使用した「半もち豚のロースグリル わさび添え」(1,500円)、「〆の一品 ほっこり焼飯」(1,100円)などだ。ドリンクは、数多くのビールコンクールで優勝を遂げてきた埼玉県の地ビール「COEDO 赤紅」(950円)や、希少性の高い鹿児島県産芋焼酎の「錫釜」(800円)と「蒼天の煌」(900円)を取り揃える。また、梅酒「梅の宿」で漬けた「みかん酒」(900円)も自慢の品だ。ワインは、今人気の高い山梨県産の「月山ワイン」(グラス800円~、ボトル3,800円~)がリーズナブルな価格にて楽しめる。そしてこの店は、近隣に住む30代から50代のセミリッチ層を始めとして、20代から30代の感度の高い女性にも利用してもらいたい考えだ。 今後は、この店で展開されている“ジャパン・プラットフォーム”を足掛かりとして、立地に応じたカスタマイズを加えた上で、同業態の多店舗展開を図っていく。そして、中島氏は「日本をよりアレンジして、グローバルに発信していきたい」と語る。新たな和の価値を創出することで、人々の五感に訴え掛けるこのシンボリックな店の、今後の展開が楽しみである。

店舗データ

店名 WANOBA
住所 東京都渋谷区恵比寿3-1-1

 >> GoogleMap見る

アクセス JR・地下鉄 恵比寿駅より徒歩8分
電話 03-5424-0610
営業時間 18:00~翌1:00
定休日 日曜
坪数客数 14坪・30席
客単価 4,000円~5,000円
運営会社 株式会社EPLGA
関連リンク EPLGA
関連リンク WANOBA
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.