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コラム

商業施設ラッシュ春の陣””

昨年ほど大型開発は少ないが、今年も商業施設オープンラッシュの春を迎える。赤坂エリアが大変貌を遂げるほか、銀座にもまた新しいグルメビルが続々と誕生する。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


1月は浜松町に集中した。・1月15日 浜松町「HAMASITE Gurume(ハマサイト・グルメ)」(三菱地所・東急不動産)・1月22日 浜松町「Moon Street DAIMON(ムーンストリート大門)」(APL)そして3~4月、以下のようにオープンが目白押しだ。・3月6日 赤坂「akasaka Sacas(赤坂サカス)」内「赤坂Bizタワー SHOPS & DINING」(三井不動産)・3月7日~4月 六本木ヒルズ「Shop&Restaurants」大幅リニューアル・3月14日 五反田「アトレヴィ五反田」(東京圏駅ビル開発)・3月19日 東京ドームシティ「MEETS PORT(ミーツポート)」・3月24日 赤坂「Hitotsugi LIP」(サンケイビル)・3月29日 銀座八丁目「JEWEL BOX GINZA」(竹中工務店)・4月17日 「AKIBA TOLIM(アキバ トリム)」(阪急電鉄)・4月23日 銀座三丁目「ギンザ・グラッセ(GINZA GLASSE)」(三井不動産)・4月 五反田「remy(レミィ)」(東急電鉄) これらの動向を追うと、駅ビル及び駅周辺(浜松町、五反田、秋葉原、水道橋)、赤坂エリア、そして銀座エリアという3つの開発ポイントが浮かび上が る。これらのビルの中に出店する飲食店は、いま最も勢いのある企業であり、トレンド的に注目される業態を発信している“選ばれた銘柄”である。 注目は、赤坂エリアの開発である。三井不動産株式会社は、「赤坂サカス」(赤坂五丁目TBS開発計画)を推進してきたが、3月6日、その目玉となる商業施設「赤坂Bizタワー SHOPS & DINING」を オープンする。オフィス棟には博報堂が入り、飲食ではゼットンのイタリンとシガーバー、P.C.Mの赤坂バージョン、フォーシーズのスペインバルなどが登 場。このオープンに合わせて、六本木ヒルズも大幅なテナント入れ替えや新規オープンをぶつけて来る。新川義弘HUGEのリゴレットや渡邉明も出店。そこに サンケイビルが「Hitotsugi LIP」をオープン、「カシータ」のイタリアン、関西出身の「KICHIRI」など話題店が顔を見せる。これまで赤坂は、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン の誕生で生まれ変わった六本木に比べ、飲食店密集エリアの割には地盤沈下が激しかった。その赤坂の変貌ぶりに注目したい。 銀座もまた面白くなる。マロニエゲートや有楽町イトシアの誕生で一変した有楽町・銀座エリアに4月23日、今度は三井不動産が「ギンザ・グラッセ」で“楔”を打ち込んでくる。注目は3月29日、銀座八丁目中央通り沿いにオープンする「JEWEL BOX GINZA」 だ。竹中工務店のプロデュース。1~2階にスワロフスキーの旗艦店が出店、飲食も人気イタリアン「Ag」のアナログが朝五時まで営業するインターナショナ ルレストラン「AURUM」をオープン、バル・ジャパンがオイスターバー「Ostrea」2号店を出店、やはり朝3時まで営業する。7丁目中央通り沿いに も秋に三井不動産が「ティージービル」(仮称)をオープン、エイチワイジャパンの大分・長崎料理をはじめ全国各地の“郷土料理”が集合する予定。これまで 銀座7~8丁目はダイニングスポットとしては難しいといわれた。しかし、汐留の日本テレビや電通などの“メディア&アド”の業界人の遊び場として、深夜営 業のレストランやバーが賑わい始めてきた。赤坂エリア、銀座エリア“春の陣”はTBS・博報堂VS日テレ・電通の戦いの様相を呈してきた。

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