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西荻窪に「天火屋まきび」がオープン!フィンランドにルーツを持つ店主が手がけるのは、和食から中華まで、多国籍な料理&酒が楽しめる居酒屋

6月1日、西荻窪に「天火屋まきび(てんぴやまきび)」がオープンした。店主の坂根真備ミカエル氏は、バスケットボールの実業団選手を経て料理専門学校へ。飯田橋「ル・ジャングレ」や高円寺「まんまじぃま」、荻窪「酒場ななめ」などで腕を磨き、念願だった独立を果たした。オーブン料理をメインに、自身のルーツであるフィンランドの家庭料理や酒をはじめ、多様なメニューをそろえる。


20代半ばまで実業団選手として活躍。セカンドキャリアに選んだ料理の道

西荻窪駅から神明通り沿いに徒歩5分。商店街と住宅街との境目にある「天火屋まきび」。かつてコインランドリーだったこの場所は、駅からほどよく離れた静かな立地が気に入ったという。

店主の坂根氏は、小学生の頃からバスケットボール一筋。大学卒業後は実業団チームで活躍し、まさにバスケットボールに人生をささげてきたが、社会人3年目の頃に転機が訪れる。「チームに翳りが見え始めたのと同時に、自分自身にも限界を感じて…。これから新しく何かを始めるなら、死ぬまで続けられる仕事をしようと思って、もともと興味があった飲食の道を選びました」。

一生の仕事にするなら基礎から学びたいと2年制の料理専門学校の夜間部へ通い、調理師免許を取得。初年度は貯蓄を学費に充て、昼間は配達のアルバイトをしながら2年目の学費を稼いだ。「初めは会社勤めを続けながら学校に通っていたのですが、だんだん料理の方が楽しくなってきてしまって。2年目は昼間と学校がない日は飯田橋の『ル・ジャングレ』でアルバイトしながら学校へ通っていました」。卒業後は期間限定で六本木ヒルズ内にオープンしていたフィンランド料理店で働いた後、知人に紹介された高円寺「まんまじぃま」、荻窪「酒場ななめ」の2店舗でアルバイトをスタート。「専門学校の先生からは就職口を紹介すると言っていただいたのですが、自分が美味しいと思ったお店で働きたいと思ったんです。『まんまじぃま』はお料理も美味しかったし、お店の雰囲気もすごく良くて。『ル・ジャングレ』は洋の要素が強いお店なので、和の料理も学びたいと思いました。『酒場ななめ』は、お料理の美味しさはもちろんのこと、店主が1人でお店を回される様子を見て、いずれ自分も店を開くことを考えた際にここで学べることがたくさんあるのではと考えました」。

もともとは、自身のルーツであるフィンランド料理の専門店を開きたいという夢を持ち、2020年頃にはフィンランドにある星付きレストランへの入店もほぼ決まっていたというが、コロナ禍の影響を受けて振り出しに戻ってしまった。「フィンランド人のハーフが、フィンランドで修業して、フィンランド料理の店を出したら話題になるんじゃないか、なんて甘い考えだったんです。パンデミックによって状況が一変したことで、『自分がやるべき店は、フィンランド料理じゃないのかもしれない』と思うようになりました」。

気持ちを切り替えこれまで培った経験が活かせる居酒屋の開業を目指し、「酒場ななめ」で2年間社員として働いた後にようやく独立を果たした。2階建ての物件は想定外だったが、カウンターをメインにした1階はワイワイ賑やかな空間、4名がけと6名がけのテーブル席を配した2階はプライベート感のある雰囲気と、シーンに合わせて使い分けられる。内装デザインは、坂根氏の高校時代の同級生でもあるデザイナーの村松宗風氏が担当。2人で色々な店舗を見て回り、話し合いながら空間デザインをイメージしていったという。

木材を使用した外壁は温かみのある印象を与える

目の前で料理が作られるライブ感を楽しんでもらいたいと1階はカウンター席がメイン

店舗データ

店名 天火屋まきび(てんぴやまきび)
住所 東京都杉並区西荻南3-4-2
アクセス 西荻窪駅から徒歩5分
電話 03-6826-9726
営業時間 15:00~23:00(22:00LO)
定休日 水曜他不定休あり
坪数客数 約12坪24席
客単価 5000円
オープン日 2023年6月1日
関連リンク 天火屋まきび(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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