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渋谷・道玄坂の人気店「七代目松五郎」が、遂に2号店を出店。クラウドファンディングでの爆発的な勢いを引っ提げて、広尾に7月1日オープン

店内にはカウンター席も設けられており、一人飲みからグループまで対応できる
地上の喧騒を忘れて、テーブル席ではゆったりと過ごせる
「特撰 牛すき鍋」(4680円)は、同店の看板メニューである
圧倒的なボリュームを誇る「岩中豚Tボーンステーキ」(3890円)
代表取締役の森貴代江氏(右から二番目)と料理長の藤井都士規氏(右)とスタッフの方々

六本木や麻布十番、恵比寿など、都心のハイソなエリアに近い広尾。感度の高い人が多く住むため、オリジナリティのある提案を行う飲食店も多い。そのようなエリアに7月1日、ワインとすき焼きのお店「七代目松五郎」がオープンした。運営するのはMake our Guests Passionate(メイク・アワ・ゲスツ・パッショネイト、東京都渋谷区、代表取締役 森貴代江氏)で、同店はニ号店となる。代表の森氏は、ニ店舗目を広尾にオープンした理由について、「一号店の渋谷は、道玄坂を5分ほど上った場所にあります。そのため2012年のオープン以来、目的来店をされるお客様が多くいて、口コミなどを中心に人気が広がってきました。こうした経緯もあり、当店は少し地の利が悪い立地の方が、魅力が活きるのではないかと考えています。二号店目も目的来店をしてもらえる立地に出店して、本当に当店を愛してくれるお客様と一緒にお店を作っていくつもりです」と話す。

今でこそ、「七代目松五郎」は、多くのお客から支持を獲得する人気店であるが、その誕生までにはいくつかのターニングポイントがあった。代表の森氏が飲食業界に飛び込んだのは、18歳の頃までさかのぼる。そもそも同氏の実家は七代続く商人の家で、森氏は八代目として生まれ育った。古い祖先は、埼玉県の浦和で肥料商をしており、祖父の代にはガソリンスタンドや病院、介護施設など、事業を多角的に広げていったという。しかし母の代になると、ガソリンスタンドの経営に事業を一本化。そして森氏が30歳になった頃、母の会社に移り、飲食業を始めることになる。当時は、フランチャイズの店舗の運営を行っていたが、「お客様へのもてなしのカタチを自分なりに追求したい」という想いが強くなり、自社ブランドを構築。それが「七代目松五郎」であった。会社法人を設立して、同店が市場で受け入れられるように尽力するが、当初は上手くいかなかったそうだ。その頃を振り返って、同氏は「もう駄目かと思う瞬間は、何回もありました。しかし、そのタイミングでいつも助けてくれたのが、お客様だったんです。お客様がいるから、当店がある。だからこそ、お客様の満足を実現できるような店舗にしていこうと、より強く考えるようになりました」と話す。こうして幾度も苦難を乗り越えて「七代目松五郎」は、渋谷で押しも押されもせぬ人気店となった。

今回の広尾店のオープンに当たっては、クラウドファンディングで資金を集めた。その狙いについて、同氏は「資金を集める手段は他にもあります。ただ当社の課題の一つが宣伝力の弱さなので、PRも兼ねてクラウドファンディングを利用することにしました」と語る。クラウドファンディングは、サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake(マクアケ)」で実施した。同じサイバーエージェントグループが運営するSNS「755」で、渋谷店の人気に火が付いたこともあり、同サービスを利用することにしたそうだ。初めての試みだったため、緊張感もあったが 募集を開始するや否や申し込みが殺到。11時間弱で、目標金額を到達した。当日は、多くのファンが渋谷店に集合して、店のスタッフと一緒に達成の瞬間を迎えたという。同社のスタッフはもちろん、ファンと一緒に作り上げたのが「七代目松五郎」の広尾店であるのだ。

同店のキラーコンテンツは、「特撰 牛すき鍋」(4680円)と大分県産の錦雲豚を使用した「豚すき鍋」(2980円)だ。特に「特選牛すき鍋」は、近江牛を中心とした黒毛和牛のリブロースを使用し、見た目のインパクトと数種類の食べ方ができるスタイルで圧倒的な支持を獲得している。最近では、その人気に押されるように、夏季限定の「特製 塩すき鍋」(4680円)もリリース。ボリュームがあるのに、さっぱりと食べられることから、女性客を中心に爆発的なヒットになっている。また、同店の料理のコンセプトである「アメリカンカジュアル」を意識したメニューも並ぶ。甘辛い特製タレに付け込んで仕上げる「骨付きカルビ」(1780円)や柔らかい肉質の「岩中豚(いわちゅうぶた)」を使用した「岩中豚Tボーンステーキ」(3890円)といった「骨付き肉」をはじめ、3種類の味と4種類の形状から選択できる「フライドポテト」(650円)などが人気を集めている。同店の料理のこだわりは、これだけではない。メニューをプロデュースした藤井都士規氏は「当店では野菜にも力を入れています。葉物は栃木産、プチトマトは北海道など、仕入れているのは安心して食べられる食材ばかりです。お客様がテーブルに着いたら、まず3・4種類の野菜も提供しており、肉と野菜が相乗効果を発揮して、トータルで料理が美味しく楽しめるように工夫をしました」と話す。ドリンクに関しては、「アメリカ」というキーワードから、通常より少し大きなサイズのグラスで提供。「マスターズドリーム」と「ザ・プレミアム・モルツ(香るエール)」が500円で楽しめるほか、シェーカーで仕上げるモヒートが「スタンダードモヒート」や「ストロベリーモヒート」、「マンゴーモヒート」など700円で並ぶ。

今後のビジョンについて、同氏は「当店が目指しているのは、お客様の笑顔を作ることです。一人ひとりのお客様の満足度を大切にしながら、お店を成長させていきたいと考えています。渋谷店は、お店だけでなくスタッフにも、お客様が付いたので、根強い人気を獲得することができました。広尾店でも、スタッフの魅力を引き出して、お客様の日常生活に溶け込んだお店にしていきたいですね。確かに時間がかかる方法かもしれません。しかし渋谷店で成功した経験を活かして、一つひとつ丁寧に積み重ねていくつもりです」と話す。今回、アメリカンカジュアルのメニューを揃えたのは、将来的な海外進出を視野に入れているからだという。日本のソウルフードとも言える「すき焼き」にオリジナリティを加えて、新しい食べ物とした「七代目松五郎」。広尾店もオープン以来、好調な出足が続いている。同店の提案が、世界を驚かせる日も近いかもしれない。

(取材=三輪 大輔)

店舗データ

店名 広尾 七代目松五郎(ひろお ななだいめまつごろう)
住所 東京都港区南麻布5-2-35-B1F
アクセス 東京メトロ日比谷線広尾駅3番出口から徒歩3分
電話 03-6450-4147
営業時間 17:00〜25:00
定休日 なし
坪数客数 36坪・40席
客単価 6500円
運営会社 株式会社Make our Guests Passionate(メイク・アワ・ゲスツ・パッショネイト)
関連リンク 七代目松五郎(FB)
関連リンク 七代目松五郎(HP)

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