NYの日本食レストランで、ウェイターとして日本酒をサーブ
ヘアメイク業界で4年間の美容部員生活を送り、フリーランスを目指して2014年にNYへ向かった大森氏は、メイクアップの仕事の傍ら、日本食レストランでウェイターとしてアルバイトを始めた。ドリンクメニューの中には日本酒があり、現地でも人気が高く、自分の口で説明する必要性を感じたことがきっかけで、日本酒の魅力にのめり込んでいく。ビザの期限で帰国を余儀なくされた2019年頃には、ヘアメイクよりも日本酒への興味が主となり、店を持ちたいという願望が芽生えていた。「アメリカでは、お客様へのサービスが‟チップ”という形でその場で自分にかえってくる。個人評価を即座に知れることが、うれしかった」と当時を振り返る。その後の人生を日本酒に賭けてみようと決心し、貿易関係者の交流会や、通が集まる勉強会などにも積極的に足を運び、日本酒の知識やサービスのテクニックを身に着けていった。今回の独立以前には、商業藝術(現ダイヤモンドダイニング)の表参道にある「茶茶Ryu-rey」で店長として勤務し、その間、系列6店舗のドリンクメニューの監修も手掛けた。
大森氏は、現状の日本酒マーケットに対して、課題を感じている。「日本酒は、海外では高級品。どんなに高価でも、好きな人は注文してくれる。しかし、日本から輸入している銘柄は大手の限られた製品のみで、飲みたい日本酒が手に入らないし、見つからない。日本国内はどうかと言えば、ビールやワインなどと比べて ‟日本酒は、敷居が高い”‟日本酒は、和食に合わせるもの”‟日本酒は、年配の男性が好む酒”というような古めかしいイメージが根強い。居酒屋は沢山あるのに、ショットバーのような、日本酒をさくっと一杯オシャレに楽しめるような店も少ない。なぜ、こんな状況なのかと疑問を持ちました」。
いろいろ調べた大森氏は、この業界自体が新規参入しづらい分野であることや、ほかのアルコール飲料と比べて顧客開拓ができていないことを知る。もっと、日本酒を身近に飲める店は、ニッチだがニーズはあるはずだと考えた。
店舗データ
店名 | Sake bar KoKoN (古今) |
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住所 | 東京都杉並区高円寺北2-21-1 リリーベル高円寺スクエア B1F |
アクセス | JR高円寺駅より徒歩5分 |
電話 | 03-6824-1516 |
営業時間 | 17:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO23:30) |
定休日 | 木、祝 |
坪数客数 | 11.79坪15席 |
客単価 | 3000~4000円 |
オープン日 | 2023年12月8日 |
関連リンク | Sake bar KoKoN (HP) |
関連リンク | Sake bar KoKoN (Instagram) |