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椎名町に「おぐろのまぐろ はなれ」がオープン!「おぐろのまぐろ」の4店舗目。コロナ禍に始めたテイクアウトのおばんざいが好評で、1日10万円を売り上げたのを契機に出店

6月9日、椎名町に「おぐろのまぐろ はなれ」がオープンした。同じく椎名町にある「おぐろのまぐろ本店」、南長崎店」、2020年にオープンした「おぐろのまぐろ池袋ロサ店」に続く4店舗目で、運営はTUNA(東京都豊島区、代表取締役:志村光太郎氏)。本店から目と鼻の先に構える“はなれ”は、女将手作りのおばんざいがメイン。昼は自家焙煎コーヒーをネルドリップで提供するコーヒースタンド「KOKO COFFEE」としても営業し、1日を通して地元住民に親しまれている。


コロナ禍が“居酒屋”の在り方を考え直す契機に

椎名町駅北口、アーケード商店街「すずらん通り」内、「おぐろのまぐろ本店」から徒歩1分の場所にある「おぐろのまぐろ はなれ」。カウンターでは割烹着姿の女将・土橋麻樹氏が切り盛りする。

「おぐろのまぐろ本店」は、築地の仲卸・小黒食品が運営する惣菜屋を2018年にユウト(東京都豊島区、代表取締役社長 長田昌之)が引き継ぎ立ち飲みスタイルの居酒屋としてリニューアル。さらに2019年には志村氏が率いるTUNAが経営を引き継いでいる。本店から至近距離に店を開くきっかけとなったのはコロナ禍だ。緊急事態宣言下でアルコール提供ができない中で、少しでも売り上げに繋がればと始めた、土橋氏の手作りのおばんざいのテイクアウト販売が大好評。1品200円~と低価格ながらも、多い時でテイクアウトのみで1日10万円を売り上げたという。これまでは上質なまぐろが格安で食べられる専門店として親しまれてきたが、おばんざいの需要があると代表の志村氏は確信。土橋氏自身もいつかおばんざいをメインにした店をやりたいという想いがあったこともあり、“はなれ”の開業がきまった。

近年、立ち飲みやネオ大衆が続々と開店し、Z世代を中心にコスパ・タイパといった価値観が流行する中で、「外食とは、僕らの仕事とはなんだろう」と考えるようになったという志村氏。「特に男性の方に多い不摂生な飲み方や、仕事から疲れて帰ってきた方が煽るようにお酒を飲む姿を見て、立ち飲みとは逆のコンセプトのお店、お客様の居場所になるようなお店を作りたいと思いました。コロナ禍で否定されてしまった、居酒屋の1番の強みである、お客様とコミュニケーションが取れるお店がいいなと思ったんです」。

ユニークなのは、金~日の10:00~16:00まではコーヒースタンド「KOKO COFFEE」として二毛作営業をしている点で、店頭には焙煎機も設置されている。こちらを運営する笠井央裕氏は、「おぐろのまぐろ 本店」にお客として通っていた人物。趣味で生豆を買い付け、焙煎もしているという話をしたところ、コーヒー好きの志村氏と意気投合。週末限定ではじめた、店頭でのコーヒーのテイクアウト販売が評判となったことから「いつか一緒に、コーヒー業態の店を開きたい」と話し合っていたという。

以前はワインバーだったという物件はわずか3坪。中央にしつらえた杉の一枚板のカウンターは、土橋氏や笠井氏も含め店に関わるメンバー全員で選んだ。椅子は最大4席、スタンディングでは10名も入ればいっぱいだろうか。ほか、店頭にもスタンディング席が用意されている。

昭和の名残を感じさせるアーケード商店街に構える店舗。のれんの裏側には「KOKO COFFEE」のロゴが描かれている

杉の一枚板のカウンターが目を引く店内。地域のお客を大切にしたいとの思いから、壁には「SNSへの投稿はご遠慮ください」と書かれた壁紙が貼られている

店舗データ

店名 おぐろのまぐろ はなれ
住所 東京都豊島区長崎1-3-3

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アクセス 椎名町駅から徒歩2分
電話 03-4291-9911
営業時間 18:00~22:00 (21:30LO) ※金~日の10:00~16:00までは「KOKO COFFEE」として営業
定休日 日、月
坪数客数 3坪4~13名
客単価 3000~3500円
運営会社 株式会社TUNA
オープン日 2023年6月9日
関連リンク おぐろのまぐろ(HP)
関連リンク おぐろのまぐろ 本店(記事)
関連リンク おぐろのまぐろ 池袋ロサ店(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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