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丸の内に「食堂チャチャチャ」が開業。大阪のヒットメーカー、クラマ計画が東京進出!肩書なし・スタッフ主体の「組織的個人店集団」のコンセプトは、都内でも成功を収めるか?

7月4日、東京・丸の内に「食堂チャチャチャ」がオープンした。大阪、京都で飲食店を展開するクラマ計画(大阪府大阪市、代表:佐竹伸彦氏)の東京初出店だ。昼はワーカーをメインターゲットにした定食ランチ、夜は定食から派生したつまみでの飲み利用と定食利用の両輪で、オールデイに使える食堂だ。「組織的個人店集団」を武器に数々の繁盛店を生み出してきた同社、その手法で都内での展開も睨む。


エンジニアから飲食業へ。アメリカ武者修行後に独立。現在は15店舗を展開

大阪・天満の「あずき色のマーカス」、福島の「立ち呑みジャックとマチルダ」、京橋の「日本酒と炭火焼きとおばんざい炭や吟蔵」など数々の人気店を展開し、大阪の酒場シーンを盛り上げてきたクラマ計画が東京進出を果たした。「以前から東京進出は考えていました。コロナ禍で様子見をしていましたが、そろそろ落ち着いてきた頃にご縁あって出店が叶いました」と話すのは、代表の佐竹伸彦氏。

佐竹氏は1978年生まれ。実家は大阪の天神橋筋商店街で洋品店を営んでいた。大学院を卒業後は大手電機メーカーにエンジニアとして入社するも2年弱で脱サラし、飲食業に転身。「サッポロライオン」などの飲食店で勤務した後、アメリカ・サンフランシスコに渡りすし職人として武者修行。帰国後の2009年、30歳の時、妻とともに大阪・天満に「ちゃぶ」(現在は「あずき色のマーカス」に業態変更)をオープンして独立を果たした。同店は創業当初は妻と二人で切り盛りする小ぢんまりとした居酒屋だったが、やがてスタッフが増え、活躍の場を増やしたいという思いから店舗展開に舵を切った。

そこからいくつもの繁盛店を作りあげ、現在は「食堂チャチャチャ」を含め15店舗に。その強さの秘密は、「組織的個人店集団」を謳う組織づくりにあるという。「スタッフに裁量権を持たせ、メニューのレシピや盛り付け、器まで店づくりのすべてを任せています。スタッフ全員がフラットな関係性で意見を言いやすい風土にするため、当社には役職や肩書はありません。マニュアルに頼らない個人店の良さを発揮する一方で、一括で管理した方が効率的な業務は本社機能が担い、組織としての良さも両立する店づくりを実践してきたことがよかったのではないかと思っています」と佐竹氏。東京出店した狙いについて「このやり方が関西以外でも通用するのか試してみたかった」とも話す。

東京駅近くTOKIAビルの地下1階。飲食テナントが立ち並ぶ一角に立地する

店内中央に大きな厨房があるテナント。周辺にカウンター席やテーブル席を配置し、レトロな花柄の壁紙を貼り、短冊メニューをぶら下げるなどしてクラマ計画“らしさ”を出した

店舗データ

店名 食堂チャチャチャ
住所 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA B1F

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アクセス 二重橋前駅から徒歩5分
電話 03-6665-9556
営業時間 ランチ11:30~14:00、ディナー17:00~23:00 (LO22:00)
定休日 無休(年始除く)
坪数客数 25坪55席
客単価 ランチ1200~1300円、ディナー3000円
運営会社 株式会社クラマ計画
オープン日 2023年7月4日
関連リンク 食堂チャチャチャ(Instagram)
関連リンク クラマ計画(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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