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「高円寺おつゆ」が開業。「ニューヨック中野」に続く2店舗目。空中階物件ながら看板を出さず、“駅前の隠れ家”で個性派おでんを提供

4月22日、「高円寺おつゆ」がオープンした。オーナーは楽コーポレーション(東京都世田谷区、代表取締役:宇野隆史氏)出身の坂野善一氏で、2018年に開業した「ニューヨック中野」に続く2店舗目。駅から徒歩2分の好立地ながら、ビル2階であえて看板を出さず“隠れ家”感を演出。界隈には少ないおでんをメインに据え、感度の高い客層に向けて上質な料理とおもてなしを提供する。


「ニューヨック中野」はコロナ禍が転機に。客層が広がり、Instagramのフォロワーも倍増

2023年3月末に高架下に飲食ゾーン「高円寺マシタ」が開業し、にわかに賑わいを見せる高円寺駅前エリア。その道を一本挟んだ向かい側、ビル2階に「高円寺おつゆ」はある。看板はなく、窓から漏れ出る光と、ビル入口に示された小さなロゴマークが目印だ。

創業店の「ニューヨック中野」は、中野駅と新井薬師駅、どちらからも徒歩10分ほどかかる立地ながら、平均月商600万を売り上げる繁盛店に成長。特にコロナ禍、弁当などのテイクアウトを始めたところ客層が広がり、営業再開後のリピーターも急増。坂野氏の妻・麗美氏の手描きイラストなどのInstagramでの発信も功を奏したのか、最近では地元住民だけでなく、遠方からわざわざ足を運ぶ常連客も多いという。

坂野氏は以前から店舗展開は意識していたが、こうした転換期を迎え、多くのスタッフに恵まれたこともあって具体的に物件探しをスタート。2年間かけてたどり着いたのがこの物件だ。駅から近いことに加え、約12坪の広さや正方形に近い敷地が“ちょうどいい”と一目で気に入り、すぐに申し込んだ。ほとんど同時期に「高円寺マシタ」が開業することもあり、「下が賑やかな分、あえて看板を出さずに、落ち着いてお酒を飲みたい人のための店を作ろうと思いました」と坂野氏。物件の契約時には、界隈には店が少なく、自身の好物でもあるおでんを看板メニューにすると決めていたという。

内装は「ニューヨック中野」同様、スタジオムーンの乙部隆行氏が担当。ポップさはありながらも、大人が寛げる空間をイメージしたという。天井に貼られた花や鳥が描かれたカラフルな壁紙がポイントになっており、ビルを見上げた際に目に留まり、来店のきっかけになればと話す。

グラスには坂野氏の妻・麗美氏がおでん×高円寺をモチーフにデザインしたイラストがデザインされている

一枚板のカウンターや布張りの丸椅子など、温かみのある空間。天井を彩る壁紙が愛らしい

店舗データ

店名 高円寺おつゆ
住所 東京都杉並区高円寺南3-58-17 ハウスポート高円寺ビル2階
アクセス 高円寺駅から徒歩2分
電話 03-6304-9276
営業時間 平日 17:30~24:00、土日祝 17:00~24:00
定休日 不定休
坪数客数 11.8坪24席
客単価 5000円
オープン日 2023年4月22日
関連リンク 高円寺おつゆ(Instagram)
関連リンク ニューヨック中野(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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