料理は1品1000円以下、ドリンクは1杯500円前後。品質に対して抑えた価格設定
長田氏が目指すのは「みんなが慣れ親しんだ料理がちゃんと美味しい」、そして、「週に2~3回来れる価格帯に抑える」ことだ。「誰もが知っている馴染み深い料理を、丁寧に手作りして提供したい」と話す。
品数は定番が約20品に、加えて季節替わりの品が約20品。特に名物と打ち出すものはなく、どれも長田氏の「本気」がこもった品々だ。たとえば「自家製ポテトフライ」(塩・ガーリック各500円)は、蒸したジャガイモを冷まし、フライパンでソテーするという手間をかけている一品で、「ムッシュヨースケ」時代の先輩から教えてもらった手法を生かしているという。「鶏のからあげ」(640円)は、ベーシックな品だが、薄力粉と片栗粉の2種類を配合して二度揚げ。「研究の末、『これが一番美味しい』と思った作り方です」と長田氏は胸を張る。「ゴマ豆腐とピーマンおかかあえ」(450円)は、修行先の「金田」名物のゴマ豆腐に、ピーマンのおかかあえを添えて自分なりのひねりを加えている。〆に用意する「ハムエッグごはん」(600円)は、その名の通りハムと焼いた目玉焼きをのせたごはんだが、上に散らしたたくあんの甘さがアクセントになる、ニクい品だ。刺身は日替わりで用意し、取材時は「カンパチ」(700円)、「しめサバ」(800円)、「ホタテひも」(650円)など。
どれも一品1000円を超えない価格帯を意識し、単価は3500~4000円弱。「あくまで日常使いの店でありたいからこの価格でやっています。とはいえ、手を抜くことはなく、既成品、冷凍品などは使用せずできる限り自家製です」。日々、大量の仕込みを長田氏がほぼ一人で行っているという。
ドリンクは「生ビール(サッポロ黒ラベル)」(550円)から「ハイボール」「ホッピーセット」「生レモンサワー」「パック緑茶ハイ」(各500円)、「チューハイ」(400円)などに、日本酒(500円~)、焼酎(各種500円)、ワイン(ビオのグラス800円~)と一通り。「ドリンクが高いのは嫌」(長田氏)と、こちらも長田氏の良心が発揮され、1杯500円がボリュームゾーンだ。
店舗データ
店名 | おさだ |
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住所 | 東京都世田谷区駒沢2-31-1 そらビル1F |
アクセス | 駒沢大学駅から徒歩3分 |
電話 | 03-6805-3032 |
営業時間 | 平日17:00〜24:00(LO23:30)、土日祝15:00〜24:00(LO23:30) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 12坪14席+座敷席6~8名 |
客単価 | 3500~4000円弱 |
オープン日 | 2022年7月11日 |
関連リンク | おさだ(Instagram) |