「バー以外で働く」新しいバーテンダーの働き方を確立
帰国後、2014年に野村氏はサードウェーブ・カフェの先駆けとして話題を集めていた「Fuglen Tokyo」のバーマネージャーに就任する。Fuglen=カフェ、コーヒーといったイメージが圧倒的に強い中で、バーとしても楽しめる店であることを周知することに力を注いだ。「初めの頃はスピリッツ業界が主催するワークショップやイベントなどに積極的に参加して、横のつながりを広げていきました。そうやって活動を広げていく中で、僕個人へのお仕事のご依頼が増えてきたこともあって、独立して自分のブランド『ABV+』を立ち上げました」。
独立後、あえて店を持たずに“フリーランス”として活動を始めた理由を「新しいバーテンダーの働き方を確立したかった」と野村氏。「独立=開業がすべてではないと思うんです。実際に仲間内で『フリーでやってみたいけどできない』という声もよく聞いていたんですね。だったらブランディングから自分でやってみようかな、と」。
今回、初の実店舗として角打ちスタイルのバーを構えたのも新しいバーテンダーの働き方の提案の一つ。コロナ禍を受けて以前のように飲み歩く機会が減った今だからこそ、“家飲みのアップデート”を図りたいという。「ボトルドカクテル『オリジン アビエーション』(現在、再販準備中)や、沖縄の8つの離島の黒糖でつくる『ONERUM』など自分がプロデュースしたお酒を販売するための場所がほしかったということもあります。ほかにもなかなか目にしないようなお酒を集めて、“新しいお酒と出合う場所”を作りたいと思いました」。
店内はテイスティングスペースとして立ち飲みを中心に、スツールも5席を用意。店の奥にはあるセラーに並ぶ酒類はオンラインでも購入可能。もちろん、その場で飲むこともできる。
店舗データ
店名 | NOMURA SHOTEN(ノムラショウテン) |
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住所 | 東京都台東区三筋2-5-7 カミヤミスジクラマエ1F |
アクセス | 蔵前駅から徒歩9分、新御徒町駅から徒歩9分 |
電話 | 03-5846-9755 |
営業時間 | 15:00~22:00 |
定休日 | 月曜、年末年始 |
坪数客数 | 13坪約25名 |
客単価 | 2000~2500円 |
運営会社 | 合同会社土海空 |
オープン日 | 2022年5月14日 |
関連リンク | NOMURA SHOTEN(HP) |
関連リンク | NOMURA SHOTEN(Instagram) |