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中目黒に「魚の花(うのはな)」オープン。渋谷「魚屋 豪椀」で10年修業し独立。コンセプトは和食とイタリアンの2つが楽しめる、大人のための酒場

5月2日、中目黒に「魚の花(うのはな)」が開業した。オーナーは渋谷で2店舗を展開する人気居酒屋「魚屋 豪椀」出身の篠田匠氏。篠田氏は同店で約10年間に渡って研鑽を積んだ後、ワイン好きがこうじて松陰神社前のイタリアン「クロフネ」でイタリア料理やワインを学ぶ。「豪椀」同様、あえて駅から離れた場所を選び、「美味しい料理と酒を嗜む大人」をターゲットに和食とイタリアンのダブルコンセプトの店をオープンさせた。


アルバイトに応募するも、複数回断られた「豪椀」へ、念願かなって就職

中目黒駅から池尻大橋方面へ徒歩で約7分。目黒川から一本入った路地に誕生した「魚の花(うのはな)」。

オーナーの篠田氏が飲食業界で働くきっかけは、学生時代、飲食店でアルバイトをしたこと。当時、他の飲食店でアルバイトをしていたが、偶然お客として足を運んだ渋谷「魚屋 豪椀」に魅了され、飛び込みでアルバイトに応募したこともあるという。「でも、僕が八王子の大学に通っていたこともあり、遠いからと何度か断られているんです。当時からオーナーには『卒業後はうちに就職しなよ』とは言われていたんですが、アルバイトを断られていたらさすがにちょっと信じられないですよね(笑)。それで、別の会社に就職が決まったことを報告に行ったら『うちに来るんじゃなかったの』と言われ、そのまま『魚屋 豪椀』に就職することになりました」と篠田氏は当時を振り返る。

さまざまな居酒屋が混在する渋谷の街で、篠田氏が「豪椀」に惚れ込んだ理由は、なんといっても料理のおいしさと、いきいきと働くスタッフの姿だった。入社後3年目には店長を任され、5~6年目からは総店長として系列店「イーストブルー豪椀」の2店舗を統括する立場に。先輩スタッフが続々と独立する姿を見ているうちに、自身も独立開業を志すようになったという。

「30歳になる2020年には独立したいと思い、渋谷を中心に物件も探していたのですが、コロナ禍と重なってしまい、このタイミングになりました」。当初、中目黒での出店は予定していなかったが、駅からやや離れた立地や、物件の雰囲気が気に入り契約したという。「同様に駅から離れた場所にある『豪椀』が繁盛しているように、駅からの距離は問題ではないと思っています。むしろ静かで、大人の方に喜ばれるのでは」と篠田氏。

内装は、骨董の食器棚や籐製ランプシェードなど、和食とイタリアンを提供するメニューにイメージを重ねて和と洋の要素がバランスよく混在する。ゆったり寛いでほしいという思いから、カウンター席にゆとりを持たせたほか、テーブル席、半個室のような小上がりも用意した。

ちなみに、店名は篠田氏の愛猫“おから”に由来する。暖簾にもおからそっくりの三毛猫がデザインされている。「ロゴデザインのおからが入っているお椀は豪椀の店名に含まれる“椀”へのオマージュでもあるんです」。

比較的新しいビルの1Fに構える店舗。オープン直後は「豪椀」時代の先輩スタッフや学生時代の友人などから贈られた花がずらりと並んだ

店内はカウンターを中心に小上がりやテーブル席も用意。どの客席も窮屈にならないよう、ゆったりと設計している

店舗データ

店名 魚の花(うのはな)
住所 東京都目黒区青葉台1-25-10 バウ青葉台 1F

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アクセス 中目黒駅から徒歩7分
電話 03-3714-8751
営業時間 17:00~24:00(LO23:00)
定休日 無休
坪数客数 18坪44席
客単価 4500~5500円
オープン日 2022年5月2日
関連リンク 魚の花(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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