自宅で開催した「婚活料理教室」をきっかけに小料理屋を開業、坪月商50万円の繁盛店に
五反田駅東口に広がる有楽街は、ナイト系の店も立ち並ぶディープなエリアだ。その一角にある雑居ビル2階に「きになる母館ニューヨーク」がオープン。同じビル1階の無料案内所の大きな看板の脇にある扉から入り、長い通路の先にある階段を上るとたどり着ける隠れ家立地だ。
運営はきになるホールディングス(東京都品川区)。ほか、五反田駅近くのリバーライトビル、通称「五反田ヒルズ」内に「きになる嫁デラックス」と「きになる嫁武道館」の2店舗を運営する。代表兼ママを務める平野アミ氏は、高校を卒業後、ヘアメイクや映像などの仕事に従事し、動画制作の会社を立ち上げたことも。その後、結婚、出産を経て、自宅で独身男女を対象とした「婚活料理教室」を始めた。その会は好評を博し、開催ごとに参加者は増加。やがて自宅でやることに限界を感じ、「ならば昔から夢だった店をやろう!」と、開業に向けて動き出したという。調理師である夫から味だけでなくオペレーションや原価管理も含めたアドバイスを受けつつ料理の研究を重ね、子どもが保育園に入ったタイミングの2017年、「きになる嫁デラックス」をオープンした。インパクトある店名は、平野氏と懇意にしていた正田雄為氏が運営する渋谷の「男の小料理 きになるき」(現在は閉店)から一部をもらい、「みんなの嫁でありたい」という思いで命名。手作りのおばんざいを中心としたお任せコースを提供する小料理屋として営業し、お客との間合いを読んだ平野氏の絶妙な接客は多くのファンの心をつかんできた。その後、2019年には同じビルの2階に「きになる嫁武道館」も出店。「飯の出るライブハウス」を謳い、「きになる嫁デラックス」とzoomでつなぎながら歌声が披露できる異色の飲食店だ。現在は両店とも坪月商50万円をキープしている。
創業から5年。コロナ禍の危機も多くの常連の助けを受けつつ乗り越え、次なる展開を見据えて物件を探していた。当初は五反田以外、例えば新橋などのエリアも見ていたが、知人から紹介されたのが五反田駅東口の同物件だ。「既存店と同じ5坪程度の小さな物件を探していましたが、ここは18坪と想定以上でその分家賃も高い。同じ五反田いえど客層も違うエリアであることも不安要素でしたが、周囲のサポートもあり思い切って出店を決めました」と平野氏。
店舗データ
店名 | きになる母館ニューヨーク |
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住所 | 東京都品川区東五反田1-15-2入山ビル2階 |
アクセス | 五反田駅から徒歩2分 |
電話 | 050-3708-0904 |
営業時間 | 18:00~翌4:00(翌2:00に来店予定がなければクローズ) |
定休日 | 日曜 |
坪数客数 | 18坪18席 |
客単価 | 3000~4000円 |
運営会社 | きになるホールディングス合同会社 |
オープン日 | 2022年4月5日 |
関連リンク | きになる嫁デラックス(FB) |