ライター業で培ったレモンチューハイの知識をフル動員。立ち飲みでは焼酎ナカ飲み放題も
看板となっているレモンチューハイは、山下氏がライターとして培ってきた知識の賜物だ。「もともとはクラフトビールが好きで、それを看板にしようとも考えたのですが、コロナ禍で突然休業せざるを得ない状況かつクラフトビール提供の経験が少ない中、一度開栓すると劣化が早い生を扱うのは難しいと思いました。そこで、クラフトビールは日替わりでボトルを導入。一方、レモンチューハイは取材や広報、イベントなどでたくさん関わっていて、人より詳しい自負がある。今でこそ流行っているレモンチューハイですが、流行りが来る前から知識を蓄えてきていたわけですからね。これを活かさない手はないなと」と、語る。
レモンチューハイは、実に多彩なラインナップだ。レモンの皮を漬け込んだ焼酎を使い、甘みと酸味、苦味が三味一体となった看板メニューの「3C」(550円)やライチのような香りを感じる焼酎・だいやめを用いた「ダイヤ」(550円)、氷の代わりに凍結レモンが入った「氷結」(550円、中200円)、焼酎に紅茶の茶葉を漬け込んだ「レモンティー」(600円)、国産クラフトジンを用いた「ボタニカル」(600円)など、ユニークなメニューが品書きに並ぶ。また、下町酒場でよく見る「ボール」をレモンなどでアレンジした「オギクボ―ル」(500円)や三ツ矢サイダーと焼酎を合わせた「チューダー」(450円)といった、どこか懐かしさを感じるような味わいの焼酎ハイボールも。ほか、「ナチュラルワイン」(グラス赤・白、各800円~)、「日本酒」(1合800円~)は日替わりのおすすめで用意。
また、立ち飲みスペースでは「チューハイのナカ(焼酎)飲み放題 時間無制限」(700円)という大胆な試みを実施。コロナ禍で普及した、足踏み式手指のアルコール消毒のホルダーを利用し、ペダルを踏むと焼酎が出てくるオリジナルの装置を設置。メーカー・I’s Factoryと共同し、プロトタイプの試用を依頼されている。お客は好きなだけ足踏みでグラスに焼酎を注ぐことができるユニークな仕組みだ。お客はセルフで「ホッピー」(白・黒300円、ざくろ250円)、「バイス」(250円)、「コアップガラナ」(250円)といった割り材を冷蔵庫から取り出して楽しむセルフサービスの方式で、最終的には足踏みで注ぐ飲み放題の焼酎ナカ700円と飲んだ分の割材分での会計となる。二人で回しているという人的リソースの少なさを埋めるための作戦だ。
店舗データ
店名 | チューハイ俱楽部C |
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住所 | 東京都杉並区天沼3-6-22 |
アクセス | JR荻窪駅北口から徒歩5分 |
電話 | 070-8426-6770 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 9.5坪 カウンター8席、立ち飲み9名 |
客単価 | カウンター3000円、立ち飲み2000円 |
オープン日 | 2021年10月1日 |
関連リンク | チューハイ倶楽部C(Instagram) |