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「BEER BOMB」が西新宿7丁目にオープン。日本酒バルの神保町「Mr.happy」、蒲田「牡蠣と和牛 ほいさっさ」などを展開してきた第5世代の新鋭・H VIEWが「ジャパンクラフトビール」の店に初挑戦!

12月18日、西新宿7丁目に「ジャパンクラフトビール」の店、「BEER BOMB(ビアボム)」がオープンした。運営はH VIEW(東京都千代田区)。これまでに日本酒業態3店舗を繁盛させてきたが同社が、4店舗目で初めてビアバーに挑戦し、18タップで多彩なクラフトビールを提供する。代表の中田 匠氏は現在32歳。1月には5店舗目となる居酒屋も立川に出店しており、勢いのある第5世代の新鋭としてますます注目の存在になっている。

西新宿7丁目エリアの中心地から少し離れた場所にあるビルの1階に立地
店舗は元々はガレージだった物件をリノベーション。18タップで多彩なクラフトビールを提供する
「ビアボムスペシャルプレート おつまみ6種盛り合わせ」(1280円)。「ファーストオーダー限定」で提供
「特製ラムチョップ」。「おひとり1本限定」のお値打ちメニュー
右端が代表の中田 匠氏、左端が取締役の厚目達也氏、中央二人が右から同店マネジャーの小林竣哉氏と、主に調理を担当する大楽亮平氏

(取材=亀高 斉)


5店舗で23名の社員が在籍。「人ありき」の展開で多数のリピーターを獲得

H VIEWは2017年2月に1号店の「Mr.happy」を神保町に開業。2018年2月には立川に「肉バル&魚バル カツオ」、同年12月には蒲田に「牡蠣と和牛 ほいさっさ」を出店した。この3店舗はすべて日本酒業態で、「Mr.happy」が40坪で平均月商1000万円、「カツオ」が20坪で同700万円、「ほいさっさ」が19坪で同750万円と、いずれも繁盛させることに成功している。その秘訣について代表の中田 匠氏は、「僕たちが『知人』と呼ぶリピーターの比率が高いことです」と話す。

同社は昨年12月に新宿7丁目に出店した「BEER BOMB」に続き、今年1月7日には立川に「居酒屋 アバンギャルド」をオープン。会社としての大きな特徴は、計5店舗で社員スタッフが23名も在籍していることだ。どの店舗も「スタッフはほぼ社員」という現場力の高さがリピーターの獲得につながっており、「人ありきの店づくり」(中田氏)をモットーに店舗展開を進めている。実際、これまで採用の広告費はゼロ。「仲良くなったお客様をスカウトすることも多い」という人と人との縁を生かしたリクルーティングで人材を集め、理念を共有した社員スタッフたちが各店舗で活躍している。

日本酒に続く「地産都消」のツールがクラフトビール

今回、同社が4店舗目の「BEER BOMB」で初めてビアバーに挑戦したのも「人ありき」だった。クラフトビール人気の火付け役として知られる人気店、「クラフトビアマーケット」で経験を積んだ小林竣哉氏に合わせて出店したのが「BEER BOMB」だ。小林氏は、創業メンバーで取締役の厚目達也氏の学生時代の後輩で、昨年10月に同社に入社。さらに、同店で主に調理を担当する大楽亮平氏は、醸造所を併設したブルワリーレストランの有名店「T.Y.HARBOR」出身。「BEER BOMB」の現場には、厚目氏、小林氏、大楽氏の3人が立つ。15坪・30席という「お客様との距離が近い店」で、経験豊富な3人が現場に立つことが同店の強みになるに違いない。

そして、同社がクラフトビールを手掛けたことには、もう一つ、大きな意味がある。「日本酒業態の展開で、僕たちが掲げてきたのが『地産都消』です。日本酒とクラフトビールに共通するのは、地方で作られていること。地方を盛り上げる『地産都消』のツールを増やしていきたいということもあって、クラフトビールの店を出店しました。日本酒、日本のビール、日本のワインなど、国内生産されているものを広めて、最終的には世界に出て行ければ」と中田氏は話す。こうした考えから、「BEER BOMB」は「日本のもの」という意味を強めた「ジャパンクラフトビール」というフレーズを打ち出している。

2000円のちょい飲みから5000円のしっかり利用まで、クラフトビールもフードも「間口を広く!」

H VIEWの日本酒業態3店舗は、日本酒を飲み慣れていない人にも優しい店づくりで人気を博している。「BEER BOMB」も、業態開発のスタンスは同様だ。同店の業態開発リーダーでもある厚目氏は、「クラフトビールは広まってきましたが、それでも、まだまだ飲み慣れていない人が多い。そうした中で、より多くの人に気軽にクラフトビールを楽しんでもらえる店にしたい」と話す。18タップで豊富な種類のクラフトビールを用意するのも、選択肢を多くして間口を広げるため。種類は仕入れによって日々変わり、外国産も提供するが、約8割を「ジャパンクラフトビール」にし、「大山Gビール」(鳥取)や「COEDO」(川越)のクラフトビールは常備する予定だ。サイズは「Glass」(260ml)と「Pint」(473ml)の2種類。「Glass」で1杯590~690円をメインのプライスゾーンにしていきたい考えだ。

一方、フードメニューはイタリアンを中心にビールと相性の良い料理を揃える。「クレイジーえだまめ」(390円)、「キノコ4種のバルサミコマリネ」(490円)、「季節のカプレーゼ」(590円)、「トリュフチーズポテトフライ」(590円)といった軽いつまみメニューに加えて、「特製ラムチョップ」(1P・690円)、「ビール専用スパイシーチキン」(4P・990円/2P・590円)、「松阪ポークの肩ロースステーキ」(200g・1390円/100g・890円)などの肉料理も充実。「クラフトビール1~2杯と軽くつまみを楽しむ2000~3000円の利用」と、「腰を据えてしっかり食事を楽しむ4000~5000円の利用」の両方に対応できるようにメニューを設計した。「フィッシュ&チップス」(レギュラー990円・ハーフ690円)、「旬野菜の直盛りバーニャカウダ」(同890円/590円)、「西新宿で1番美味しいハヤシライス~クラフトビール仕込み~」(同990円/690円)など、多くのメニューでハーフサイズを用意して1~2人の少人数客が利用しやすくし、フードでも間口の広さを大切にしている。

2022年に年商20億円を目指し、様々な立地でサステナブルな店を作っていく!

「BEER BOMB」の店舗は、元々はガレージとして使われていた物件。「ガレージ感を残しながらリノベーションした」という内装は、木のテーブルや椅子で程よく温かみもある。「まだ店ができたばかりで無機質な感じもありますが、これから手を加えて、お客様がより立ち寄りやすい空間にしていきたい」と厚目氏は話す。目の前に墓地が広がる特異なロケーションも話題の一つになりそうな店舗だ。

その場所は、JRや丸の内線の新宿駅、大江戸線の新宿西口駅からから徒歩で4~5分ほど。最近、新たな人気店が増えている西新宿7丁目エリアの一角だが、中心地からは少し離れた場所で、まだ飲食店がさほど多くない二等立地だ。しかし、それも同社にとっては強い店づくりの一環。「『BEER BOMB』は新宿という一等駅の二等立地ですが、これまでに二等駅の一等立地でもやってきたし、5店舗目の立川の店は一等駅前の空中階。僕たちは単一業態のチェーンではない。それぞれに個性があって、長く続くサステナブルな店を作っていくために、いろんな立地でやっていけるようにしたい」と中田氏は話す。数字の目標は2022年に売上20億。「夏には海の家やビアガーデンも手掛けてみたい」というバイタリティーで、これからさらに独自の展開を見せてくれそうな要注目の第5世代だ。

店舗データ

店名 BEER BOMB(ビアボム)
住所 東京都新宿区西新宿7-13-5 第12山京ビル 1F

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アクセス 丸の内線・新宿駅から徒歩4分、大江戸線・新宿西口駅から徒歩5分
電話 03-5973-6907
営業時間 17:00~24:00
定休日 無休
坪数客数 15坪・30席
客単価 3500円
運営会社 H VIEW株式会社
オープン日 2019年12月18日
関連リンク H VIEW(HP)
関連リンク BEER BOMB(HP)
関連リンク 肉バル&魚バル カツオ(記事)
関連ページ 牡蠣と和牛 ほいさっさ(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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