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白金高輪に「煮込みとお惣菜スタンド 籃らん」がオープン。三田の「belts」の2店舗目、“いつものおつまみと罪悪感がちょっとだけ少ない楽しい料理”をテーマに若者や女性をターゲットにしたネオ立ち飲み

2019年12月3日、白金高輪駅から徒歩2分の魚藍坂(ぎょらんざか)に「煮込みとお惣菜スタンド 籃らん」がオープンした。運営は、同店から徒歩6分の場所でイタリアンダイナー「belts(ベルツ)」を経営するパダワン(東京都港区、代表:國領浩樹氏)。「立ち飲みをハイブリットする。いつものおつまみと罪悪感がちょっとだけ少ない楽しい料理。」をテーマに、煮込みやホッピーの大衆的な品から、自然派ワインまでを揃える。若い世代や女性客をターゲットに、高級住宅街の中で日常使いのニーズを狙う。

白い暖簾に白い提灯。清潔感もあり、明るい印象で女性も入りやすい外観
コンクリート打ちっぱなしの壁にコの字カウンター。ずらりと貼られた短冊メニューやソケットランプが大衆酒場らしい雰囲気をプラス
秘伝の隠し味を加えた、リピート必至の「牛すじの赤ワイン煮込み バケット添え」、1杯500円の自然派ワイン(写真はオレンジワイン)
長野県岡忠農園産ケールを使用した「自家製 ケールチップス」、「ホッピー」。グラスにはオリジナルキャラクター“らんらん君”のイラストと「お疲れサンバルカン」の文字が。「お疲れサンバルカン」の号令で乾杯すれば、自然に笑顔とコミュニケーションが生まれるニクい仕掛けだ
左から、代表の國領 浩樹氏、店長の杉森健太郎氏、料理人の鈴木啓佑氏

ぐるなび営業マンから転身、赤羽橋「TOWERS」を経て独立

代表の國領氏は、新卒でぐるなびに入社。営業マンとして3年間働く中で飲食店経営を志した。ぐるなびを退職後、イタリア料理店、ビストロ、スペインバルなど様々なジャンルの店でサービスを経験し、独立の糧に。赤羽橋のアメリカンダイナー「TOWERS(タワーズ)」では立ち上げから店長を務め、人気店に育て上げた。

2018年4月、「TOWERS」で共に働いた料理人の鈴木啓佑氏と独立。國領氏がアメリカで見た“メキシコ人や南米の人が作る自由な創作のイタリアン”をイメージした食堂「belts」を三田にオープンした。「開業から2年、徐々に地元のお客様が根付き、スタッフも順調に育っている。この地域でドミナント展開をしたいと、2店舗目を考え始めました」と同氏。

白金高輪エリアにはなかった、若者や女性も入りやすい日常使いの立ち飲みで勝負

そうして巡り合ったのが、「belts」からも徒歩6分と至近の、白金高輪の魚籃坂に約9坪の物件だ。数年前から都市開発の計画がありタワーマンションも建設予定の為、大きな発展が期待できるとこの場所を契約。白金といえば高価格帯の飲食店が立ち並ぶ都内屈指の高級エリアだが、住民が低価格で日常遣いできる店が少ないと國領氏は考えた。「すぐ近くには老舗大衆酒場の名店『大船』がありますが、いつも常連客でいっぱいです。入りたい人もたくさんいるのだろうと考え、女性客を狙った立ち飲みを思い描きました」。

物件は焼き菓子店やカフェなどが転々と入っては閉店する長続きしない場所だったという。店内には、大衆酒場らしいコの字カウンターを設置。壁一面に短冊メニューを貼り付け、ファサードには白のれんと提灯を下げた。キッチンに業務用の電力とガス設備がなかったが、仕込みの一部は「belts」で行うオペレーションにした。

立ち飲みらしく煮込みや総菜に、健康志向を意識したメニューも

立ち飲みらしく名物は煮込みの「牛すじの赤ワイン煮込み バケット添え」(500円)。ショーケースから取り出してすぐに提供できる惣菜も充実し、「いぶりがっことクリームチーズのポテサラ」(350円)、「麻辣メンマ」(300円)、「人参と昆布のナムル」など。その他、「ラム肉のパクチー水餃子」(500円)、「ポテトフライ」(350円)、「ハムカツ」(400円)、「甘エビ唐揚げ ガラムマサラ風味」(450円)など、つまみになる酒場らしい品も揃える。一方で、契約農家の岡忠農園のケールを使用した「自家製ケールチップス」(300円)、「ケールのお好み焼き」(400円)、「ケールのスタミナ炒め」(450円)や、群馬県の「味華」の豆腐を使った「熱々坦々豆腐」(500円)「厚揚げ」(300円)「湯葉の刺身」(500円)など、こだわりの素材を使い健康志向を打ち出すメニューも。「メニュー構成は、誰もがイメージできる料理を6割、独自の創作料理を4割と意識しています」と國領氏。「belts」のお客も楽しめるよう、2店舗の食材やメニューは共有しすぎないと決めている。

立ち飲み定番のホッピー、サワーに加えて、自然派ワインやクラフトビールも充実

ドリンクは、「サッポロ生ビール」(500円)、「ハイボール」(450円)、「レモンサワー」(400円)など立ち飲みらしいラインナップ。とくに「ホッピー 黒/白/赤のみ+50円」(400円) は、根強い人気だという。

それだけにとどまらず、自然派ワイン、クラフトビール 、日本酒も充実しているのが特徴だ。自然派ワインは赤、白、ロゼ、オレンジワインの各種、バックインボックスのものを、グラスで1杯500円とリーズナブルに提供。クラフトビールは缶や瓶が常時20種類以上。人気のIPAやペールエールを揃えつつ、國領氏おすすめのサワーエール、ヘイジーも提案。カウンター横の冷蔵庫に陳列し、お客がセルフで選ぶ。日本酒は、無農薬米で酒造りを行う寺田本家のみを扱い、純米酒の「香取 熱燗1合」は850円。その他の銘柄は時価としている。「香取は酸味が強くしっかり旨味があります。寺田酒造が造る日本酒の美味しさを伝えたくて、この銘柄の1本勝負にしました」と同氏。

狙い通り地域ニーズを獲得、今後も港区を中心にドミナント展開

現在、客単価は2000円ほどで推移し、お客は30〜50代の地域住民がほとんど。男女比率は6:4と想定よりもやや男性客が多いが、狙い通り、地域のお客からは「こんな店を待っていた」との声が多く聞かれている。1月中旬からは、平日は来られない周辺のファミリー層を見込み、土曜日の営業も開始。今後もメニューやオペレーションの微調整を繰り返し、店をブラッシュアップしていく意向だ。

國領氏は「煮込みとお惣菜スタンド 籃らん」の店舗展開は未定としながらも、多くの可能性を見出していると話す。「店舗展開しやすい業態なので、”白金のハイランクな立ち飲み”としてブランディングしていくのも面白いですね」と同氏。同時に、今後も港区でドミナント展開を広げていきたい考えだ。「業態が違っても店同士が近いと、お客様の認知が早いんです。カレー店やテイクアウトの惣菜店、予約を取るような単価の高い料理店など、手がけてみたい業態はたくさんある」という。高校時代は市立船橋高校でサッカーに打ち込んでいたという國領氏は、当時を回顧し「全国優勝した際、監督から『Life is challenge (人生は挑戦)』の言葉をもらいました。飲食ビジネスにおいても、その言葉をモットーに進みたい」と前のめりに語った。

(取材=福井 晶)

店舗データ

店名 煮込みとお惣菜スタンド 籃らん
住所 東京都港区高輪1-1-3 Fフラット 1F
アクセス 白金高輪駅から徒歩2分
電話 03-6450-2312
営業時間 17:00~23:00(L.O.)
定休日 日曜日
坪数客数 9.8坪25名
客単価 2000円
運営会社 株式会社 パダワン
オープン日 2019年12月3日
関連リンク 煮込みとお惣菜スタンド 籃らん(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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