【新・外食ウォーズ】「Smile&Sexy」の経営理念を柱に「小林-加治」の二人三脚で、9期連続増収増益へ。物語コーポレーション 代表取締役社長・COO 加治 幸夫 14.12.16 Tweet
物語コーポレーション会長・CEO(最高経営責任者)の小林佳雄(66)は2011年9月、グリーンハウスから転身し執行役員を務めていた加治幸夫(57)を社長・COO(最高執行責任者)に抜擢した。実は小林と加治はまだ修業時代、フランス料理の名門「コックドール」に勤めたことがあり、先輩と後輩の間柄である。勤務した時代が異なり一緒に働いたことはなかったが、今から22年前の1992年に開催されたコックドールのOB会で、ふたりは初めて出会い意気投合した。その後小林は物語コーポレーションの社内報を創刊、「Smile&Sexyでこの日本国に革命を起こそうぜ!」と「革新宣言」を発した。「Smile」は「笑顔」「元気」「マナー」「表現力」のこと、「Sexy」は「自分物語をつくろう」「個性を豊かに表現しよう」という意味である。加治は小林の「革新宣言」に共感し、その日から自分を「社外物語人」として活動してきたという。以来20年ほど交流が続き、小林は10年11月にはグリーンハウスの執行役員だった加治に後継社長を頼むのだ。東日本大震災が起こった直後の11年4月、加治は物語コーポレーションに入社、11年9月に社長に就いた。あれから3年余、加治は小林と二人三脚で歩み、14年6月期では売上高約268億円(前期比18・9%増)、経常利益約21億円(同5・0%増)、当期純利益約12億円を実現した。9期連続増収増益である。加治と小林の〝ふたりの物語〟は新しい会社物語をつくり出そうとしている。…