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新理事就任&2021年は新潟開催!居酒屋甲子園の描く未来とは?

NPO法人居酒屋甲子園が毎年開催する大会「居酒屋甲子園」。年に1回、全国の居酒屋がステージ上で自店の取り組みや想いを発表し、日本一の居酒屋を決めるというものだ。2006年、「居酒屋から日本を元気にする」を目的に立ち上がり、年を追うごとに参加店舗は増加している。 2019年からは7代目理事長に山崎 聡氏が、専務理事に松村康夫氏含め5名が就任。さらに居酒屋甲子園で2つの改革が発表された。ひとつは、「居酒屋甲子園」開催場所の変更。従来はパシフィコ横浜で開催されていたが、今後は地方で行うという。さらに開催時期を11月から8月へと変更し、それに伴い2020年は開催しない意向だ。その意図や、今後の居酒屋甲子園が担うべき役割、思いなどを、居酒屋甲子園の理事長である山崎 聡氏と、専務理事の松村康夫氏に聞いた。



(写真左から山崎氏、松村氏)

山崎 聡氏
NPO法人 居酒屋甲子園7代目理事長。株式会社Elevation代表取締役。新潟に居酒屋「Soi(ソイ)」などを展開。第13回居酒屋甲子園優勝。

松村康夫氏
NPO法人 居酒屋甲子園 専務理事。株式会社絶好調 専務取締役。新宿を中心に居酒屋などを展開する絶好調のナンバー2として同社を支える。第10回S1サーバーグランプリ優勝。

―今年から山崎さんは理事長を、松村さんは専務理事を務めることになりました。就任までの経緯を教えてください。

山崎:当社が居酒屋甲子園で優勝したこともあり、以前から、いつか理事長に……とは周囲の方々から言われていました。最後の覚悟が決まったのは、2018年2月の居酒屋甲子園主催の勉強会のときですね。二代目理事長の高橋英樹さんに激励を受け、やるぞ、って決意が固まりました(笑)。

松村:私は居酒屋甲子園本大会の運営のお手伝いに携わってきましたが、去年の打ち上げの際に、同じく当時の理事である山崎さんから「来年からよろしくお願いします!」と言われたのが最初でした。そのことを当社の代表、吉田将紀に相談したところ、「居酒屋業界の繁栄のためにぜひ!」と言われ、就任することに。ですが、いきなり専務理事に就くというのはサプライズ人事。理事を経験してから専務理事になるというのが通常の流れです。正直、右も左もわからない状況ですが、やると決めたからには言い訳はナシ。居酒屋甲子園は、熱い志を持っている人ばかりというのは知っていましたし、先代の人達の意思を引き継いで、一生懸命やればよい結果しかないだろう、と前向きな気持ちです。

山崎:松村さんがいてくれて非常に心強い。私が、一緒に仕事をしたいかどうかは、「やりやすい・やりにくい」ではなく、「この人の前では嘘がつけない」という人と一緒にやりたい。松村さんには、ごまかしやズルはきかない、まさにそんな人。だからこそ正直な気持ちでぶつかっていこう、と思えます。

―開催時期を11月から8月に変更し、2020年は開催ナシというのは、思い切った改革ですね。その意図は?

山崎:居酒屋甲子園はおかげ様で16年目を迎えることができました。一方で、それだけ長いとどうしてもルーティン化している部分も出てきた。これまでの伝統を受け継ぎながらも、新しい風を吹かせる必要を感じていました。

居酒屋甲子園発起人の大嶋啓介さんの「大人が変われば子供が変わる。子供が変われば未来が変わる。未来が変われば日本が変わる。」の言葉から、居酒屋甲子園はこれからの未来を担う若者、とくにアルバイトの学生にこそ参加してほしいと考えました。ところが、従来の11月開催では、時期的に学生さんが参加しづらいという難点があったんです。そこで、学生が夏休みである8月に開催することにしました。

8月だと、2020年については前年11月から期間が短すぎることと、さらに東京オリンピックの開催も考慮して、思い切って開催はなし。その分、しっかり準備をして、2021年8月、新生・居酒屋甲子園としてパワーアップしたいと考えています。

―もうひとつ、地方開催にはどのような思いがあるのでしょうか。

山崎:居酒屋甲子園では、数年前に「リスペクトローカル」から、「クールローカル」へスローガンを変え、地方から日本を元気にしたい、という思いを強めてきました。

私自身、それを強く実感した出来事がありました。数年前、ある雑誌のアンケートで「出張ビジネスマンが行きたい街」というのがあったのですが、福岡や京都などの都市が並ぶ中、そこには新潟がランクインしていなかったんです!新潟で居酒屋を運営する私としては、ショックを受けました。もっと、新潟を魅力ある街にしたい!と、飲食店仲間と志を共にしやってきました。それもあってか、4年間で 居酒屋甲子園 日本一に輝く店舗が3つも新潟市で輝いた。地方にも魅力ある居酒屋がたくさんある。地方を魅力的にしているのは、居酒屋の力も大きい。そんなメッセージを発信していきたいんです。とはいえ、地理的に来場が難しい人も多いはず。そんな人達に向けてYouTubeによる動画配信も検討しています。

来年は新潟開催となりましたが、もちろん、以降にそれ以外の地方での開催も考えています。実際に、「うちの地域でやってほしい」という声も多く上がっていて嬉しい限りです。

―これからの居酒屋甲子園の展開について教えてください。

松村:今年は大会がないぶん、勉強会を充実させたい。そのひとつがとして店長育成塾」を開始します。3人1組でチームを組み、FLなどの数値分析やチームビルディングなどを学ぶというもの。どうしても「居酒屋甲子園=熱く夢を語る場所」と思われがちですが、精神論だけでなくしっかりとした理論も学んで店舗運営に生かす実践的な場を目指しています。

山崎:「二千粒の瞳プロジェクト」も発足します。こちらは大学や専門学校での講演活動で、千人の学生に本気で働くことの楽しさ、飲食業の魅力を伝え、飲食業を志す若者を増やそうという取り組みです。

松村
:居酒屋甲子園は”大会ありき“に見られがちですが、それだけじゃない。「共に学び、共に成長し、共に勝つと」という理念の本質を大切にしてほしい。あくまで大会で優勝することが目的ではなく、こういった日々の研鑽が大会での実績につながるということ。「居酒屋から日本を元気にする」を目的として、山崎理事長とともに、さらに居酒屋業界を盛り上げていきたいと思います!

(取材=大関 まなみ)

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