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インタビュー

飲食経験わずか4年で企業のトップに!圧倒的な「現場力」で今後の飲食業界を牽引していく若き社長・山本勇太氏と、新会社・ゴールデンマジックの戦略とは? 株式会社ゴールデンマジック 代表取締役社長 山本勇太氏

「ヴァンパイアカフェ」「竹取百物語」など、独創的なコンセプトの店づくりで知られる株式会社ダイヤモンドダイニング(港区東新橋、代表取締役・松村厚久氏)による100%出資の子会社として、5月1日にスタートをきった株式会社ゴールデンマジック。代表取締役社長の山本勇太氏は、飲食に携わってわずか4年だが、松村社長が「とにかくオペレーション力がある」と太鼓判を押す実力派。周囲をなごませる笑顔の裏に隠された飲食への熱き思いと、今後の戦略をインタビューした。


――まずは、新会社設立の背景について教えてください。

松村 居抜き専門の会社をつくりたいというのは、昨年頃から考えていました。これだけ店が潰れている時代ですから、チャンスです。店名の由来は、その名のとおり「黄金の魔法」。ボロボロの非繁盛店も、ゴールデンマジックという会社を通れば見事に復活するという意味がこめられています。これまでも(ダイヤモンドダイニングでも)居抜き物件への出店はしてきましたが、ゴールデンマジックでは、徹底して収益を取りにいきます。なので、1業態1店にこだわらず、同業態でのチェーン展開もやります。当面は、5年間で100店舗、年商100億円が目標です。6月17日に1号店の「三丁目の勇太」がオープンしますが、来期までにあと5店舗の出店がすでに決まっており、うち3店舗は夏までにオープン予定です。

――松村社長に伺います。山本さんを社長に据えた理由は?

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松村 一番は、圧倒的なオペレーション力です。それに、数字が読める。ダイヤモンドダイニングの約半数の店舗の立ち上げに関わっており、立川では3店舗を同時に立ち上げ、6000万円を売る繁盛店にしています。サンポールという会社を買ったときにも、FLが60数%もあったのですが、それを2ヶ月間で40数%台にまで下げた。これは、彼のオペレーション力があってこそです。

――山本さんは入社4年目ということですが、それまでの経歴は?なぜ飲食業界に?

私は26歳で入社したのですが、それまで飲食業はほぼ未経験でした。大学卒業後、公認会計士を目指しつつアルバイト生活を送っていたのですが、何か違うと感じていて。26歳の時、たまたま友人と話しているときに「こんな居酒屋があったらいいな」と思いつき、自分で作ってみたくなったんです。その翌々日にはアルバイトをやめ、飲食企業の面接を受けていました。9社あったうちの1社が、ダイヤモンドダイニングでした。当時はまだ6店舗しかなかったので会社のことも知らなかったのですが、出しているお店を見て、自分の作りたい店に近いものがあると感じて入社を決めました。未経験だったのでアルバイトで入社し、翌月に社員に。初めて配属になったのは、五反田の「黒提灯」で、ここで半年間働き、純粋に飲食店って楽しいと感じました。当時の店長は、社員番号1の方で、社長と仲良く、私が早く独立したかったので色々な意見を言っていたのを取り上げてくれて、逐一社長に伝えてくれたことも幸運でした。初めて立ち上げから関わったのは、池袋の「三年ぶた蔵」。すでに渋谷にあった業態なので、それをベースにしながらどこまでオリジナリティを出せるかが勝負でした。まずは、銘柄豚のロゴを借りるため、各業者に電話して許可をもらったり、100種類以上の梅酒を取り揃えたり。2ヶ月間かけてやりましたが、店を立ち上げる楽しさと同時に、統括責任者として多くのアルバイトとも関わり、生まれて初めてストレスも感じましたね。池袋は4業態が入った店舗だったので、それぞれに個性があって、ダイヤモンドダイニングのコンセプトの面白さも感じました。坪売り40万円という驚異的な売上げを出せた初めての経験でした。池袋を見ていたのは3~4ヶ月で、それ以降、「七色てまりうた」をはじめ出店ラッシュが続き、ほとんどの店舗の立ち上げから関わっています。

 

――「三年ぶた蔵」で、飲食未経験で数字を出せたのは、何が要因だとお考えですか。

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当時は、今のように難しいことは考えてなかったですね。最初は、少しでも雑誌やテレビに取り上げてもらえるよう、豚と梅酒というコンテンツに力を入れて、何か関わる企画があったらうちに話が来るようにしました。ターゲットも絞り込んで、28歳の女性だけ来てくれればいい、と突き詰めて店づくりを行ないました。結果、豚の商標も12~13種類は出せましたし、テレビにもかなり取り上げてもらいました。梅酒も100種類、飲み放題でも30種類以上出すというのは、当時の居酒屋にはなかったですね。また、「ぶた蔵」にはぶた子というキャラクターがいるのですが、それをシールにして、仲良くなったお客様に渡したり。携帯に貼ってもらって、それを見せると梅酒サービスとかやっていましたね。4500~5000円という客単価は、池袋では高いほうです。この豚はどう食べたらおいしいか、スタッフにも強要するくらい指導して、専門店としてどう立っていけるかを突き詰めていきました。結果、毎週金土は行列ができるほどになりました。

――ほかに、これまで手がけた中で印象に残っている店舗はありますか。

苦労したという意味では、大宮への出店です。地方へは初めてだったので、どこにかければお客さんが喜んでくれるか、都会とはお金のかけ方が違うと感じました。具体的には、食べ物や飲み物など、お客様の直接口に入るものにお金をかける。これは、ゴールデンマジックでも勉強になりました。また、「野生の風」も、新宿三丁目では絶対上手くいかないと言われたのですが、視点を変えて、「九州屋」に業態変更してからは、売上げが3倍になりました。

――4年間ですごい活躍ですね。現在は、ダイヤモンドダイニングの任務も兼任されているのですか。

 

はい。サンプールの営業部長、ダイヤモンドダイニングの統括部長を兼務しています。これは、自分から望んで兼務させてもらっているんです。今後、これだけの短期間でスピードを上げてやっていくには戦力が必要ですが、ゴールデンマジックだけで人を育てて、来年の出店ペースに追いつくのは難しい。ダイヤモンドダイニングもこれまで同様に見て、一緒に人を育てていけたらと思っています。それに、(ダイヤモンドダイニングは)外からも有能な人が入ってくるので、刺激にもなります。今後は、ゴールデンマジック単体での採用も考えています。

 

――今後の展開や目標、社長としての抱負を聞かせてください。

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目標は、数字的なことを言えば、売り上げ達成です。目標というよりノルマだと思っているので、それ以上の部分でどれだけ利益を出せるかがまずひとつです。あとは、社長というより飲食に携わる者としてですが、独立したいと考えている人は、社員にもたくさんいるので、自分のようにチャンスをもらえるような社員を何人も出していきたい。100店舗到達したときに、そうした社員とまた新しい目標に向かっていきたいですね。店づくりに関しては、「活気酒場」としてチェーン展開していくので、「今度の活気酒場はどんなことをやるのかな」と、ネームバリューが生まれるような店づくりをしていきたい。店舗規模は、12~40坪、多くて100席までで、地域に愛されるような、ベタな居酒屋が多くなると思います。社員がどれだけ苦労するか、初期投資をどれだけ抑えるかでお客様にどれだけ還元できるかが決まってくると思うので、楽しんで苦労しつつ、地域1番店を作りたいです。

――最後に、山本社長にとって、飲食店にとって大事なこと、成功する飲食店の条件は何だとお考えですか。

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ゴールデンマジックの理念は、「食で笑う」。ダイヤモンドダイニングの「お客様歓喜」と同じです。僕らは、おいしいものを提供して、いいサービスをして、笑っていたい。お客様は、おいしいものを食べて、いいサービスを受けて、笑顔になる。ダイヤモンドダイニングのコンセプトが非日常性なら、ゴールデンマジックは徹底して日常性を追求していきます。

【企業データ】
会社名;株式会社ゴールデンマジック
本社所在地;東京都港区東新橋1-1-21 今朝ビル 4階
設立年月日;平成21年5月1日
従業員数;10名
資本金;1億円

 

【山本勇太(やまもとゆうた)プロフィール】
1978年5月17日生まれ。埼玉県川口市出身。中央大学経済学部卒業後、公認会計士を目指しながら2年半フリーター生活を過ごすも、26歳の時、思いつきで自分の思い描く店を作りたいと、未経験者で外食の門をたたく。2004年9月に株式会社ダイヤモンドダイニングにアルバイトとして入社。翌年9月には社員になり、その後店長・エリアマネージャー・統括部長を経ながら、30店舗の立ち上げに携わる。2008年7月、子会社、株式会社サンプールの取締役営業本部長を経て、2009年5月、株式会社ゴールデンマジックを設立し、代表取締役社長へ就任。

 

株式会社ダイヤモンドダイニング



 

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