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8月1日、中目黒の住宅地に、あえて看板を一切出さず店を開いた路地裏酒場「ROJIURASAKABA 青 CORNER(ロジウラサカバアオコーナー)」に注目!

木造の一軒家の良さをそのまま生かし、ナチュラルなテイストで落ち着ける空間が作られている
和牛を使った、人気メニュー「お客様と名物にしたい!牛すじの煮込み」650円
お客様とのコミュニケーションを大切にする、女性のおひとりさまも多く座る、カウンター席
dateさんと呼ばれている、オーナーの吉利 雄太氏

(取材=若山 弥生)


中野新橋で、もつ焼き屋「炭火焼きホルモンとんずら」を営む吉利雄太氏が、中目黒に2号店、路地裏酒場「ROJIURASAKABA 青 CORNER」を8月1日オープンした。中目黒駅から徒歩5分という近さだが、わざわざこの店へ行こうとしないかぎり、絶対に見つからないような、路地裏の一軒家の1階。目立った看板やサインも出さずに営業している。店名にある“青CORNER”とは通常、“挑戦者”が使うコーナーという意味合いで使われる言葉だが、「一切の告知もしないで、生粋の料理人でもない自分が、どこまで出来るか」、“飲食業界への挑戦者”という意味を込めてつけた店名だという。
オーナーの吉利氏は、前職で焼肉業態に勤務した後、独立。1号店のもつ焼き屋を3年前、中野新橋にオープンさせた。地元密着型で地道な営業を重ね、少しずつファンを増やしていった。つねに常連客からのリクエストをもとに、新しいメニューを作っていたが、“もつ焼き屋”という業態では全てのリクエストに応える事ができなかった。そこで「せっかく顔を出してくれるお客様にもっと色々な事をしたくなり、ちょうど気に入った物件が出てきたので、2号店をオープンさせる事にしました」と、出店の背景を語ってくれた。
現在は、1号店の常連客が中目黒界隈に住む友人・知人を連れてきて紹介してくれることもあるが、やはり、オーナーをはじめ、スタッフの人柄とサービス精神で、オープンしてわずか1ヶ月ほどだが、順調に客足も増え、ファンがついてきているという。
店内は、元々住居であった木造一軒家の物件を生かしつつ、女性客を意識した清潔感のあるナチュラルな内装だ。外からでは想像もつかない空間が広がっている意外性が、客を惹きつける要素の一つでもある。
メニューは、1号店で肉をメインに扱っていることから、同社が得意とする和牛を使った「牛すじの煮込み」や、ヘルシーな「ササミの一夜干し」などが人気。そのほか、ゴボウ、ミョウガの入った「和野菜のピクル酢」や、ソーセージ入りの「ラタトゥイユ」もお薦め。酒とともに簡単につまめるような料理を中心に、メニューを構成している。これらは、「特別な時ならカチっとした洋食も良いですが、仕事帰りに気楽に立ち寄ってもらうには、なんてことない唐揚げや惣菜なんかが、しっかりしているお店の方が落ち着けると思いまして」という、オーナーの素朴な想いから作られているようだ。
アルコールは、ワインがボトル2500円から。フランス、イタリア、チリ、日本と各国取り揃えている。そのほか、地酒や焼酎もオーナー独自のルートで仕入れ、グラス1杯500円前後で楽しめる。また、カクテルで面白いのは「モヒート」。ノーマルなミントのモヒートと、客のアイデアから生まれた「パクチーモヒート」なるユニークなオリジナルモヒートを置いている。メニューには氷で満たしたグラスにワインを注ぐ「カチ割ワイン」も並んでいる。一見、邪道と思われるメニューかもしれないが、「店を愛してくれるお客様が好まれるものを形として提供したい」という想いが根底にある同店では、一風変わったドリンクメニューも少なくない。
常に相手に対して心配りのあるオーナーだが、スタッフを含め、自らが率先して楽しむことも忘れていない。「楽しくなさそうに働いているお店で飲んでも、楽しくないですからね」と、吉利氏。飲食業界は労働時間も長く、きついイメージが大きいが、せめて、自分の店のスタッフには、いい環境で働いてもらいたいと常々考えているそうだ。そんな吉利氏の今後の挑戦に、期待を寄せたい。

店舗データ

店名 青コーナー
住所 東京都目黒区上目黒3-14-23

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アクセス 中目黒駅より徒歩5分
電話 03-6451-0072
営業時間 17:00~24:00
定休日 月曜
坪数客数 13坪・20席
客単価 3000円~4000円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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