門前仲町に「alternative,（オルタネイティブ）」が開業。一流ワインに触れてきた若きソムリエによる、ナチュラルワイン全盛の今あえてのクラシックワインをそろえるバー

当初は奥渋で物件を探すも、門前仲町のポテンシャルに着目し方向転換

もともと独立志向は強くなかったという杉原氏だが、友人に仕事の悩みを話していたところ「独立してみたら？」との言葉を受けたことをきっかけに自分の店を考え始める。友人2人から出資を受けることになり、開業準備をスタートした。当初はワインをやるなら代々木公園や奥渋エリアがいいと物件を見たものの、人気のエリアゆえ実績のない杉原氏にはなかなか物件がまわってこなかったという。「視点を変えたとき、門前仲町は好きなワインの店が複数あり、意外とワインの需要はあるのではと睨みました。ワインの店が多い清澄白河も近く、若い人も増えていて勢いのある街。こちらで物件を探し始めました」。

そして元美容室だった同物件に出合う。駅から近い大通り沿いの2階。視認性はよくないが、隠れ家感を出したく路面を避けていた杉原氏にはうってつけの物件だった。細長い形状の空間に長いカウンターを配し、窓際はソファー席に。黒やグレーを基調に、カウンター後ろの壁に飾ったネオンが近未来的な雰囲気を演出する空間に仕上げた。

席数は12席。カウンターはスタンディングにも対応できる高さになっている。クラシックワインの店だが、オーセンティックバーのようにはせず、モダンな印象で若い人も入りやすいデザインを意識した

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