「固定概念をなくし、選択肢を増やしたい」とお茶割り×ビストロをウリに
ウリはお茶割りとビストロ。お茶割りをウリに据えた理由について小野寺氏は「まずは自分がお茶割りが好きだったということ。そして、固定概念を取り払いたいという思いがありました。例えば、イタリアンやフレンチの料理にはワインを合わせなきゃいけないというイメージが強いが、私達の日常生活の中で、例えばコンビニで昼食を買う時にお茶とパスタを選ぶ人は多い。こんなふうに、洋食とお茶割りの組み合わせもいいんじゃないかと思った。『これとこれを合わせなくてはいけない』という固定概念を取り払い、食の自由な選択肢を広げ、日常に隠れた文化の再定義をしたい」と話す。
「クラフトCHA割り」と謳う同店のお茶割りは、すべて漬け込み酒を使用していることが特徴だ。定番の「緑茶ハイ」も、単に焼酎をお茶で割るのではなく、茶葉を漬け込んだ焼酎を、さらにお茶で割っており、濃いお茶の味を楽しめる。「緑茶サワー」も用意しており、こちらは茶葉を漬けた焼酎をソーダアップしたもので、お茶の旨みを炭酸の清涼感とともに味わえる1杯だ。それ以外にも、ブランデーにキャラメルのフレーバーティーを漬け込み、オレンジジュースで割った「ビターキャラメルオレンジ」や、コアントローにフルーツのフレーバーティーを漬けこみミルクで割った「フルーツミルクティーハイ」など、クリエイティビティの光るお茶割りも。お茶割り・サワーは全て528円となっている。
お茶割りの脇を固めるのはナチュラルワイン。常時10品ほどをグラス638円、ボトル5280円と安価に提供する。それ以外にも「日本酒で自家製レモンサワー」(748円)、「角ハイ」(528円)、焼酎(各種638円)、クラフトビール(880円~)といったラインナップも揃える。
フードはフレンチをベースにしたつまみが揃う。小野寺氏のレストラン経験がいかんなく発揮されつつも、どこか馴染みのあるアイテムに落とし込んでいるのがポイントだ。例えば「鶏レバーのコンフィ」(880円)はレバーを白ワインやブランデーで香りづけしつつ仕上げにごま油をかけたり、「手羽先の唐揚げ」(550円)もコンフィの要領で下処理をしてフリットの要領で揚げているつくっているものの、あえて「唐揚げ」と謳うことで親しみやすさを出している。〆にオススメの「海老麺」(1210円)はオマール海老の出汁を詰めた濃厚なアメリケーヌソースのパスタだが、「イメージはペヤング焼きそば」(小野寺氏)だという。「日本人は新しいものに挑戦するのが苦手に感じている。だからこそ馴染みあるものの中に新しいアイディアを忍ばせて提案していきたい」と話す。
店舗データ
店名 | CHA(チャ) |
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住所 | 東京都品川区大井4-1-1 増田ビル 1F |
アクセス | 大井町駅から徒歩5分 |
電話 | 050-5475-2656 |
営業時間 | 18:00~23:30 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 5坪約25人 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 株式会社SOKS |
オープン日 | 2023年12月22日 |
関連リンク | CHA(Instagram) |