「カタカナスシ」のワンランク上のすし酒場をイメージ
京王井の頭線渋谷駅直結のビル、渋谷マークシティの裏に広がる道玄坂一丁目エリア。通称「マークシティ裏」と呼ばれ、ここ数年で実力派酒場が次々にオープンしている注目のエリアだ。そんなマークシティ裏のニューフェイス「炭焼きリリー」は、原始焼きとすしをウリにした居酒屋だ。「このエリアには“色気のある”店が多く、いいマーケット」と話すのは、H VIEW代表の中田 匠氏。
同社は2017年、神保町に日本酒居酒屋「Mr.happy」をオープンし創業。現在は同店に加えて立川「肉バル&魚バル カツオ」、蒲田「牡蠣と和牛ほいさっさ」といった日本酒居酒屋や、西新宿七丁目にクラフトビール専門店「BEER BOMB」、表参道の古民家を改装したフレンチレストラン「HYÉNE」など、多彩な業態を展開。やりたいことを持ったスタッフの希望を実現していく形で出店を進め、ネット販促を得意とする中田氏のマーケティングで店を軌道に乗せてきた。飲食店以外にもヨガスタジオ、美容サロンも運営する。
今回の出店について、「現在4.3兆円の市場規模と言われるインバウンドは、2030年には15兆円になると言われています。その恩恵にあずかるべく、インバウンドが特に多い渋谷や新宿、上野などのビックシティで物件を探していました」と中田氏は話す。そんな中で見つけたのが渋谷の同物件だ。来年には渋谷に開業する商業施設内にすし店をオープンすることもあり、業態はすしに加えて原始焼きを軸にした居酒屋に決めた。ターゲットとするのは渋谷で飲む20代後半から30代の男女。店の周辺には単価4000円ほどの人気店が点在し、さらに駅側に近づくと2000円ほどのチェーン店などが多いことから、それらに対して単価を5000~6000円と少し上に設定し、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめるよう仕上げた。インバウンドに向けた店ではなく、あくまでインバウンドによって街全体の活気が増えたところで商売をしようという狙いだ。
「渋谷で遊ぶ20代後半から30代の人が行っても恥ずかしくない、けど気軽に使えてゆっくり過ごせてクオリティにも満足できる店が求められていると考えました」と中田氏。目指したのは“「カタカナスシ」のアッパー版”だという。「カジュアルなすし酒場『カタカナスシ』がトレンドとなりましたが、当店が意識するのは、そこからワンランク上のすし酒場。『カタカナスシ』より本格的だけど、『すしざんまい』ではなくあくまで酒場、というイメージです」と話す。
店舗データ
店名 | 炭火焼きリリー |
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住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-14-9 ソシアル道玄坂 |
アクセス | JR渋谷駅から徒歩4分 |
電話 | 03-6416-9763 |
営業時間 | 【月~金】17:00~23:30(LO22:30)【土日祝】16:00~23:30(LO22:30) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 23坪38席 |
客単価 | 5000~6000円 |
運営会社 | H VIEW株式会社 |
オープン日 | 2023年12月1日 |
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