“お題”から入る業態づくり。「話題になる」は最強の集客法
「従来、飲食店の業態づくりは、自分たちがやりたいもの、もしくは立地から考えて売れそうなものをやるのがセオリー。だけど僕らはまず『もし江戸時代にタイムスリップしたら?』というお題を設定し、そこから店をつくるという手法。こんなことをしているのは僕らだけではないでしょうか」と米田氏は胸を張る。
それもすべては話題づくりのため。「江戸時代にタイムスリップ」というインパクトあるストーリーで印象づけ、世界観を丁寧に作り込み、魅了する。Makuakeのプロジェクト用にプロモーションビデオを制作したのもその一環だ。実際に5月に公開された「一石三鳥 江戸料理」のMakuakeプロジェクトでは約1760万円(7月現在)が集まっており、オープン前の時点で多くの注目を獲得。同社ではこれまでもオープンの際はMakuakeでプロジェクトを立ち上げ、集めてきた金額の総額は1億2000万円を超える。こうした「話題づくり」の主眼を置いた手法で、創業から3年で8店舗を達成。例えば大阪「和牛料理 一石三鳥」は30坪で月商900万円(税引後、以下同じ)で営業利益は300万円。創業店の新橋「厳選焼鳥 一石三鳥」は20坪で月商800万円、営業利益は300万円のように、全店で営業利益率は20~30%をキープしている。
「スピード出店していることから、よく『急ぎすぎでは?』と言われますが、僕らの狙いはまさにそう思ってもらうこと。急ぎすぎと言われるくらい話題になっているなら狙い通りです。僕はブライダル業界出身で、ずっと料理だけをやってきたわけではない。美味しい飲食店は世の中にたくさんあるので、そこで真正面から闘うのは厳しい。でも、話題づくりとスピード展開なら僕らにもできる。そこに勝機を見出しました」と米田氏。「飲食業界の常識は非常識」とのポリシーのもと、目指すのは「飲食業界の地位向上」。まだまだ労働環境の面などで課題は残るこの業界で、胸を張って「飲食店で働いている」と言いたくなる世の中をつくるべく、米田氏なりのやり方で繁盛店をつくりあげている。
店舗データ
店名 | 江戸料理 一石三鳥 |
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住所 | 東京都港区西麻布1-8-12 ARISTO西麻布 1F |
アクセス | 六本木駅から徒歩7分、乃木坂駅から徒歩9分、広尾駅から徒歩12分 |
電話 | 03-6434-9495 |
営業時間 | 【火・水・木・土・日】17:00~23:00【金】17:30~3:00 |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 25坪25席 |
客単価 | 1万5000円 |
運営会社 | 株式会社HumanQreate |
オープン日 | 2023年7月11日 |
関連リンク | 江戸料理 一石三鳥(Makuake) |
関連リンク | 一石三鳥(Instagram) |