“小ネタ”を書いたInstagramが集客にひと役買う
こうして2020年10月に中目黒の「ザ・銀皿」の営業をスタート。入口もわかりにくく当初は知人の来店だけだったというが、次第に同店のコンセプトに興味を持ったお客がじわじわと増加していった。集客にひと役買ったのが、まめに更新していたInstagramだ。投稿には店内の一部を切り取った写真や料理の写真などを載せるとともに、毎回、小田島氏なりの短い文章を添えている。「飲食店がやるInstagramは『本日のおすすめメニューの紹介』のような投稿が多いですが、それだとありきたりで面白くない。他の店と差別化しようと、自分なりの小ネタを書き連ねていたら、面白がってくれる人が来店してくれるようになりました」。
多くのファンを獲得し、その後、当初の予定通り2022年2月に閉店。小田島氏はホテルの仕事を継続しつつ、「中目黒時代に来てくれたお客様に忘れられないように」とさまざまな場所を借りて「ザ・銀皿」のポップアップ営業も精力的に実施。閉店した直後の渋谷「Hotel koe」のラウンジスペースや、六本木のギャラリーなどが入る複合施設「ANB tokyo」などを間借りした。「違う場所で『ザ・銀皿』をやるのも、また面白かったです」と話す。
並行して移転先の物件も探していた。池尻大橋や中目黒といった知名度のあるエリアの地下や空中階、もしくは世田谷線沿いのローカルエリアの路面を検討し、決まったのが同物件だ。
店舗データ
店名 | ザ・銀皿 |
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住所 | 東京都目黒区東山3-6-15 エビヤビル 4F |
アクセス | 池尻大橋駅から徒歩4分 |
営業時間 | 19:00〜24:00 |
定休日 | 火曜 |
坪数客数 | 13.5坪8席+立ち飲み8人程度 |
客単価 | 3000~4000円 |
運営会社 | 2023年5月14日 |
オープン日 | ザ・銀皿(Instagram) |
関連リンク | https://www.instagram.com/the.ginzara/ |