専門特化を避け、トレンドを意識しつつ自由自在に創作料理を発信
「酒場ニホレモ」では、イタリアンとスパニッシュ。「ニホレモスタンド」では、おでんとスパイス料理といったように、ジャンルの掛け合わせをウリにしていた柴崎氏。今回は、敢えて「専門特化しない」ことを決めた。「10年スパンの長期的な運営ができる店舗をつくろうと思っているんです。そのためには、時代の流れやトレンドも汲み取って柔軟に対応し続けなければいけません」。今、必要なものはより多くの“試行”だと考え、方向転換の難しい専門店としては打ち出さずせず、ジャンルレスの居酒屋であることを強みに変える方向性を選んだ。
フードは、従来の店舗で培ってきたスパイス料理やイタリアン、スパニッシュのほか、中華、和食も取り入れた多国籍料理。今回の出店で導入したグリルを使った「薩摩和牛の赤身の炭焼き 季節野菜・フライドポテト付き」(2380円)や「粗挽きラムハンバーグ ~タコス的にトルティーヤに巻いて~」(1680円)などは早くも人気を博している。また、本日のなめろう、鶏のたたき、帆立のカルパッチョ、台湾チャーシュー、黒豚シュウマイといった多様な料理の前菜が一皿に盛られた「このいちGOCHISO盛り」(1680円)も、店のコンセプトを象徴している一品といえよう。肉料理では「ラム串盛り合わせ <2本>」(780円)、「魅惑のミルフィーユ黒酢豚 ~漆黒の黒酢ソース~」(950円)。魚料理では「海老カニ合戦 玉子チリソース」(1180円)、海老しんじょうのカダイフ巻き トムヤムソース(850円)。トルティーヤピザ「タコスmeatのビスマルク」(980円)など、20種を超えるユニークな創作料理がズラリと品書きに並ぶ。
ドリンクでは、新たな挑戦としてホッピーカクテルを打ち出している。参考にしたのは、ホッピーを看板としている月島の「酒房 蛮殻」。漬け込み酒とホッピーを合わせたスタイルをオマージュした。「私自身、ホッピーが大好きなのですが、若い人の間では“オッサンの飲み物”というイメージが強く、敬遠されやすい。けれど、実は工夫次第で飲みやすいし、ちょっとお洒落に見えるかもしれない。若い層のお客様に、魅力を伝えたい」と、柴崎氏。「コーヒー黒ホッピー」や「スパイスクラマト白ホッピー」(各550円)など、5種類を揃えている。また、紹興酒を使った「ドラゴンサングリアサワー」(580円)や苺ミルクを酎ハイで割った「苺ミルクが止まらない」(620円)といった季節のクラフトサワーも、今回の出店で加えられたメニューだ。さらに、「酒場ニホレモ」の象徴たるレモンサワーも7種類用意。「本気(マジ)レモンサワー」や「スパイスレモンサワー」(各580円)など、既存店とのつながりをにおわせる。
生ビールは「ハートランド」(580円)。小瓶で「一番搾り」(580円)、「青島ビール」、「シンハービール」(各620円)なども取り揃え。ほか、「ハイボール」(490円~)、「ワイン(白・赤・オレンジ)」(グラス750円~)、「日本酒」(5勺550円、1合920円)、「焼酎(芋・麦・スパイス)」(各580円)と、バラエティに富んだ品揃えとなっている。
店舗データ
店名 | この一杯のために。 |
---|---|
住所 | 東京都杉並区高円寺南3-70-2 |
アクセス | JR中央線・総武線高円寺駅から徒歩1分 |
電話 | 070-3131-6773 |
営業時間 | 【月~金】 11:30~15:00 17:00~23:00 【土】 12:00~23:00 【日・祝】 13;00~23:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 約23坪60席 |
客単価 | 3000円 |
運営会社 | 株式会社REQD |
オープン日 | 2023年3月31日 |
関連リンク | この一杯のために。(HP) |
関連リンク | この一杯のために。(Instagram) |
関連リンク | この一杯のために。(Twitter) |
関連ページ | 酒場ニホレモ(記事) |
関連ページ | ニホレモスタンド(記事) |