渋谷に「capovoro（カポボロ）」が開業。中目黒「初場所」がヒットの吉利氏＆加藤氏のタッグ第二弾は紹介制・予約制のイタリアン。原価や人件費の高騰に合わせた利益構造の改革にも挑む

視認性の悪い物件ゆえ「とことん隠れよう」と紹介制に。会員募集のクラファンでは230人から350万円を集める

相棒の加藤氏と共同で店づくりを開始。既存店の「鳩乃湯」は学芸大学、「初場所」は中目黒にあることから、渋谷から近い東横線沿いで物件を探した。軌道に乗るまでに時間がかかってもいいよう家賃の安い物件を探したものの、なかなか希望に叶うものは見つからず、諦めて蒲田や板橋など多方面に広げ始めていたところに、ひょっこり出てきたのが渋谷の物件だという。

「空中階で、１階エレベーターの位置も奥まっている。どう見ても振り客は来ない。こんなロケーションなら、いっそ、とことん隠れた店にした方が面白い」と紹介制・予約制のスタイルに。「路面の大箱なら派手に看板を掲げて多くの人が入りやすい店づくりをすべきだし、隠れた場所ならとことん隠れた方がいい。これはかつて当社が運営していた『青CORNER』での経験からです」と吉利氏。紹介制にすることで、「ハトノーユ」の時のような意図せぬ客層を防ぐ狙いもある。

まずはオープンに際してクラウドファンディングで会員を募集。告知は吉利氏個人のTwitterのみだったが、日ごろから情報発信して多くのフォロワーがいたことや、知人らの拡散により、プロジェクト公開からわずか1日で230人が会員権を購入し、計350万円が集まった。

大理石のアイランドキッチンを置き、奥を一段高くしキッチンに、反対側はテーブル席を配置。17坪に16席とゆとりある席間で、「ゆったりした空間は渋谷で求められているはず」と吉利氏

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