32歳の若手経営者・やる気カンパニー山本氏の最新店舗は“ありそうでなかった鉄板焼業態”。新宿御苑に「博多小皿鉄板 べっぴんしゃん」がオープン

営業利益率は驚異の45％を実現！スタッフのさらなる待遇向上にも着手

やる気カンパニーが展開する天ぷら串の「山本家」、「博多おでんと自然薯 よかよか堂」、「博多小皿鉄板 べっぴんしゃん」は、どれも肉・魚の素材ありきの業態ではない。例えば、肉バルや刺身居酒屋などが差別化を図るには肉や魚に原価をかける必要があるが、そうではなく、素材の使い方や、味付け・盛り付けの創意工夫で価値を高めているのがやる気カンパニーの業態だ。しかも、商品開発を担当する志穂さんが、調理オペレーションもしっかりと組み立てることで生産性も向上。例えば、「博多おでんと自然薯 よかよか堂」は原価率、人件費率に家賃比率を合わせたFLRが50％を切っており、営業利益率45％を達成している。

営業利益率を高めることで、山本氏が今、目指しているのはスタッフの待遇をさらに良くしていくことだ。現状でも店長の給与が月給40万円（＋ボーナス1ヵ月分／以下同）と比較的高水準だが、これを近々、月給45万円、来年には月給50万円にまで押し上げていくという。「コロナ禍で様々なことを考えさせられました。今は店舗を増やすよりも、まずは人材に投資することが大事だと思っています」と山本氏は話す。良い物件が見つかれば、「博多おでんと自然薯 よかよか堂」の2号店は早めに出店予定だが、その後は無理に急がず、状況を見ながら店舗展開を進めていく考えだ。

やる気カンパニーの代表・山本高史氏。1990年５月生まれで現在32歳

（取材＝亀高　斉）

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