新店を出店するたび、気になる存在だったスパイスワークス。カタカナスシへの業態変更を決意
「おかちまちパンダ公園」の愛称で知られるJR御徒町駅前広場の真向かいに、「ほぼ上野 オスシマチ」はある。ガラス張りの引き戸から中を覗けば、大きく湾曲した背もたれが印象的な、二人掛けの椅子が目に飛び込む。今回、同店がプロデュースを受けたスパイスワークスの“カタカナスシ”名物の“舟席”だ。マネージャーの山崎栄士郎氏は、「ウチの舟席はグッゲンハイム美術館をモチーフにしたんです。“海外帰りの寿司職人”というストーリーがあるので」と、語る。
今回、「ほぼ上野 オスシマチ」を出店したフードクルーズファクトリーは、2003年に設立された飲食企業だ。当初は居酒屋「土間土間」、ワイン酒場「Di PUNT」といったFC業態を運営。その後、2014年頃には初の自社業態となる「東京大井町 串あん」、翌2015年には「串あん 蒲田」を開業。山崎氏は、マネージャーとして新規出店の際は立ち上げに携わっていた。「思えば、大井町でも蒲田でも、スパイスワークスさんの店舗があり、印象に残っていたんです。店舗コンセプトが作り込まれていて、とにかく見せ方がうまい。気になる存在でした」。2020年には「大衆肉割烹 108食堂 上野御徒町店」を開業。コロナ禍にありながらもランチのひつまぶしがヒットし、好調な推移を見せていた。しかし、2021年1月頃から店舗のメイン商品である肉のコストが上がり利益を圧迫。代表の澤邉真一氏とともに、業態変更による立て直しを計画し始めた。そして、リニューアル案を考えている中、意外なきっかけでスパイスワークスと巡り会うこととなる。「兼ねてから関わりのあった取引先の方が、スパイスワークス専務取締役の山崎洋祐さんを澤邉に紹介してくださったんです。ウチの会社って、社員の9割が元アルバイトなのですが、『地域密着で、地元を盛り上げよう』という会社の理念に共感して入社している。そんな社風を理解して、『スパイスワークスさんと組んだら面白いのでは』と、引き合わせてくれたのだそうです。ありがたいご縁をいただいた、と感じました」と、山崎氏。こうして、フードクルーズファクトリーはスパイスワークスのプロデュースを受け、「108食堂」を“カタカナスシ”へと業態変更すべく、動き出すのだった。
店舗データ
店名 | ほぼ上野 オスシマチ |
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住所 | 東京都台東区上野3-21-7 福寿ビル 1F |
アクセス | JR御徒町駅より徒歩1分 都営大江戸線上野御徒町駅より徒歩2分 東京メトロ銀座線上野広小路駅より徒歩2分 東京メトロ日比谷線湯島駅より徒歩3分 |
電話 | 03-5826-8006 |
営業時間 | [月~金] 15:30~翌04:30 [土] 12:00~翌04:30 [日・祝] 12:00~23:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 約20坪 52席(店中、外合計) |
客単価 | 4000~5000円 |
運営会社 | 株式会社フードクルーズファクトリー |
オープン日 | 2022年12月9日 |
関連リンク | ほぼ上野 オスシマチ(Instagram) |
関連リンク | フードクルーズファクトリー(HP) |