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横浜・野毛に「ゑぶり場亭”(エブリバディ)」がオープン。楽卒業生の3店舗目は8席だけの住所非公開・隠れ家おでん屋


高級店の接客は楽コーポレーションに通ずる?接客面でも新たな試みを実践

オープンから1か月ほど。「住所非公開で予約はInstagramのみと、あえて来店のハードルを上げているにもかかわらず、かえって興味をそそるのか日々多くの問い合わせが寄せられ、毎日、おかげ様で満席です」と小木氏。ゆったりと過ごしてほしいと、2回転目の予約は取らない。狙い通り、長居する分、料理、ドリンクともに多くのオーダーが入り、客単価は高い人で2万円にものぼるという。小体な空間はお客同士の距離も近く、隣のお客が頼んだ品を見て「こちらも」と連鎖する光景もしばしばだ。

同店の開業1年ほど前から、知見を広げようと高級店巡りをしていたという小木氏。「一人6万円、7万円を超えるような超高級店の接客を見ると、もちろん丁寧で気配りは一流なんですが、気の利いたユーモアでお客様をふと和ませるような場面もあり、楽コーポレーションに通ずるものがある、と感じました」。そうした経験を活かし、今回は、居酒屋らしい元気で活気あふれる接客は封印、お客との距離が近い8席という小さな箱で、あえて緊張感のある雰囲気を出しつつも、ふと和む瞬間を交える。そんな接客を心掛けている。そうした体験価値も同店の魅力のひとつとなっている。

実は今回の開業の一番の目的は、社員のレベルアップだという。「既存店は大箱で、行き届かずに悔しい思いをすることもあった。今回は小さな箱でお客様に丁寧な接客とワンランク上の料理やお酒を提供する。それを見て、学びを深めてほしい。自分は楽コーポレーションで色々な経験をさせてもらったので、今度は自分が社員に還元していきたいんです」と小木氏。「口であれこれ言うよりも、仕事を見せるのが一番早い」と、実際に社員が休日に「ゑぶり場亭”」へお客として来店し、後日、そこで食べたものを自分で再現しつつ、浮かび上がった疑問点を自発的に小木氏にぶつけてくるなど、よい行動につながっているという。既存店とは異なる新境地の店づくりにチャレンジし、野毛の地でさらなる飛躍を目指す笑verydayにこれからも期待だ。

笑veryday代表の小木泰輔氏。旅行が趣味で、店づくりではこれまでに訪ねた土地で見つけた素材や調味料、食器を取りいれているという

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 ゑぶり場亭"(エブリバディ)
住所 横浜・野毛、詳細は非公開

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営業時間 18:00~LO23:00
定休日 不定休
坪数客数 4坪8席
客単価 6000~1万5000円
運営会社 株式会社笑veryday
オープン日 2022年10月16日
関連リンク ゑぶり場亭"(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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