生ビールの泡をのせたオリジナルホッピーを開発。多彩なフレーバーのアレンジホッピーも
同店は1階・2階で営業スタイルを変えるが、メインとなるのが1階の立ち飲み。その目玉がホッピーだ。「ホッピーは昔から多くの酒場で見かけるけど、まだ誰も着目していない。これをどうすれば主役級にできるのかずっと考えていました」と大野氏。そして閃いたのが、ホッピーに生ビール「ザ・モルツ」の泡をのせることだ。「ホッピーはのどごしはいいのですが、ビールのようなキレが足りない。泡を後のせしたところ、キレが補填されて美味しいものができました」。グラス、ホッピー、焼酎の3つはキンキンに冷やして提供する「三冷」式のホッピーに生ビールサーバーから泡をのせ、「白」、「黒」に、ハーフ&ハーフの「白黒」の3種類(各600円)を用意する。
「それだけではまだホッピーは主役になれない」と大野氏。ビール泡をのせたオリジナルホッピーで食いつかせ、さらに、多彩なフレーバーのアレンジホッピーを用意することでホッピーの魅力にハマってほしいというのが同氏の思惑だ。トマトジュースと合わせ、レッドアイをイメージした「トマトホッピー」(700円)、門前仲町の自家焙煎コーヒー店「バク コーヒーロースターズ」の豆をキンミヤ焼酎に漬け込んだ「珈琲ホッピー」(700円)など5品。アレンジホッピー各種は飲み比べがしやすいよう1杯270mlの「レディースサイズ」で提供。「白」「黒」「白黒」のレディースサイズも各種500円で用意する。
フードでは焼売に着目。やはり「弱者を引き上げる」の考え方によるものだという。「最近、焼売がブームになりつつありますが、『酒亭 沿露目』では10年前から提供していました。焼売は地味で餃子には勝てない存在というイメージ。そんな焼売にスポットライトを当てようという考えです」と大野氏。「豚シウマイ」「牛シウマイ」「羊シウマイ」(各1個200円)の3種類を用意。テイクアウトで販売することも考慮し、老若男女が食べやすいベーシックな仕立てだが、種類によってはスパイスを加えるなど細やかなアレンジでここでしか味わえない品になっている。
ほか、1階では「生ビール サントリーザモルツ」(700円)、「自家製バイスサワー」「ノンアイスハイボール」(各600円)といったドリンクや、つまみは和をベースにした惣菜など、小皿ポーションのものを中心に用意。1人でもふらりと立ち寄れる雰囲気だ。
店舗データ
店名 | 酒房 蛮殻(しゅぼう ばんから) |
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住所 | 東京都中央区月島1-25-7 |
アクセス | 月島駅から徒歩2分 |
電話 | 03-5859-5363 |
営業時間 | 【平日】17:00〜23:00【土】16:00〜23:00【日・祝】16:00〜22:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 1階8坪14人、2階6.5坪8席 |
客単価 | 1階3000~4000円、2階5000円 |
オープン日 | 2022年1月11日 |
関連リンク | 酒肆 一村(記事) |
関連リンク | 酒房 蛮殻(Instagram) |