新中野に「香記豚記（ホンキートンキー）」が開業。台湾酒場「フジ コミュニケーション」「オルソー」に続く3店舗目、今回はチャーシューが名物の「香港ストリートフード」がテーマ

台湾酒場は飽和状態、次は「香港ストリートフード」に着目

既存2店舗が台湾をテーマにしていたのに対し、今回は「香港ストリートフード」をテーマに据えた。「最初に『フジ コミュニケーション』をオープンした当時と比べて台湾酒場は増え、もう飽和状態。流行にのった店も散見され、それらと同じくくりにされたくなかった」と近藤氏。「香港は日本と比べて自炊の習慣が薄く、街の至るところに屋台があり様々な惣菜を量り売りしていて、そこには魅力的なグルメがたくさんある。それを紹介する店にしようと考えました」と話す。

店づくりの過程では、コロナ禍ゆえに香港の現地視察は叶わなかったが、近藤氏が以前香港に滞在した際の記憶をたどりつつ、InstagramやPinterestといったSNSで香港の写真を探し、イメージを膨らませていった。

「香港には喫茶店と食堂のあいのこのような、ダイナーのような飲食店があり、それをイメージしました」と近藤氏。パステルカラーやタイル張りの床、丸イスと丸テーブル、神棚や掛け軸などで非日常を演出。居抜き物件ではあったが、世界観を表現するため大がかりに造り替え、造作は可能な限り自分達で手掛けてコストを抑制した

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