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ラムチョップが名物の「ながおか屋」を運営する長岡商事が、上野に「シノバズブルワリー ひつじあいす」を開業。羊まるごと多彩な部位を使った創作料理と自家醸造クラフトビールで、地域のランドマークを目指す

12月17日、上野で「シノバズブルワリー ひつじあいす」が開業した。運営する長岡商事(東京都台東区、代表取締役:前川弘美氏)は、1963年の創業以来、この地で時代に合わせた様々な飲食業態を運営してきた企業で、現在は「下町バルながおか屋」や「ビアバルNAGAOKAYA」といった店舗を運営している。今回は、既存店「和食バルさしすせそ」をスケルトン状態にして全面リニューアル。これまでラムチョップを専門に扱っていたところを、羊を1頭買いし、希少部位など多彩な羊肉を使った料理と、店舗には新たに醸造所を設置し自家醸造クラフトビールを看板に、自店舗のみならず、コロナ禍で客足が減少した界隈の活性化に力を注ぐ。


創業約60年の老舗会社を引き継ぎ、情熱に導かれるまま羊料理の店舗を展開

上野は不忍池の南側。不忍通りを一本裏路地へ入った商店街、仲町通りで、ひときわ明るいファサードの「シノバズブルワリー ひつじあいす」と出合う。運営する長岡商事の代表・前川弘美氏は、創業者・長岡清吉氏の次女で3代目だ。大学卒業後、アパレルメーカーに入社。月刊誌の編集者を経て、2006年に長岡商事に入社し、2017年、代表に就任した。

飲食業とは全く別の仕事をしていた頃から「自分がお店をやるなら、ラムチョップの店をやる!」と心に決めていた前川氏。「20歳の頃、高級料理店のメインディッシュで仔羊のローストを口にして『なんて美味しい料理だろう』と感動して以来、人生のターニングポイントで羊肉と出会ってきたんです。例えば、チベットに行ったときには、現地の人々が羊を解体している姿を見たりして、『命を食べるって、こういうものなんだ』と、人生観が変わったり、野外音楽イベントへ行ったときに不意に『ここでラムチョップをかぶりついたら最高!』と思ったり。そういった体験があって、『自分が店をやるなら、羊の店だ』と考えるようになったんです」。と語る。

長岡商事に入社したあとは、「羊を日本の新しい食文化のひとつに加える」という想いをカタチにするべく、2009年、ラムチョップとパエリアを看板にしたスペインバル「下町バル ながおか屋」を開業。試行錯誤を重ねて開発したラムチョップは、羊肉に苦手意識を持つ層からも幅広く受け入れられ、ヒット。現在に至るまで、実に160万食以上を売り上げている。その後、2014年には健康志向の食材選びにこだわった「和食バルさしすせそ」を開業。2015年にはラムチョップと国産クラフトビールを看板に据えた「ビアバルNAGAOKAYA」を開業した。「当社では私の入社前からヨーロッパビールを看板に据えた『ビアハウス ホッペルポッペル』という店を運営していました。のちのちその店は閉店するんですが、根強いファンが多かったので『ながおか屋』のラムチョップと当時日本で流行りが来ていた国産クラフトビールを扱おう、と『ビアバルNAGAOKAYA』を開店しました」。こうしてラムチョップとクラフトビールという武器を持って好調に展開していた前川氏だったが、世間はコロナ禍によって情勢が悪化。仲町通りも人通りが減り、店舗も空席が目立つようになる。

風俗店なども立ち並ぶ猥雑な通りを、明るいファサードが煌々と照らす。店外から醸造所が見える造りにしたのも、お客の足を止めるための戦略だ

店舗データ

店名 シノバズブルワリー ひつじあいす
住所 東京都台東区上野2‐10‐7かきくけこビル1F~3F

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アクセス JR山手線上野駅、御徒町駅から徒歩5分。都営地下鉄大江戸線上野御徒町駅、東京メトロ銀座線上野広小路駅、東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩3分
電話 03-3836-1901
営業時間 月~金 17:00~23:00(LO22:30) 土日祝 12:00~23:00(LO22:30) ※掲載時(2022年2月現在)はまん延防止等重点処置に準じ21時まで
定休日 無休
坪数客数 108坪 1階テーブル18席カウンター8席、2階46席、3階58席
客単価 1階3700円、2階・3階5000円
運営会社 長岡商事株式会社
オープン日 2021年12月17日
関連リンク シノバズブルワリー ひつじあいす(HP)
関連リンク ひつじあいす(Instagram)
関連リンク シノバズブルワリーひつじあいす(Twitter)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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